■広島CS予選・Bブロック優勝レシピ紹介! 「緑単サイクロプス隊」
去る07年5月27日日曜日、
広島にてチャンピオンシップ予選大会が開催されました。
当店からも店員を含め、数人が参加していました。
そんな中、2人がそれぞれAブロック14位、15位に入賞。
そしてなんと、当店常連さんが見事Bブロックで優勝を決めてくれました!
14位15位、そして優勝した方のデッキタイプはなんとみんな一緒!(まぁ採用カードにある程度の違いはありますが)
そのデッキとは、研究所第
58回でご紹介した
「緑単サイクロプス隊」の変更版。
レシピを教えていただきましたので、ご紹介いたします。
■デッキ紹介 「緑単サイクロプス隊」
基本的な動きは研究所第
58回を参照してください。
細部に違いはありますが、動かし方自体に違いはまったくはありません。
■緑単「サイクロプス隊」 |
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ユニット |
3x ザクII改 |
| 「サイクロプス隊」1国力、解体 |
3x サイド3 |
| エンドドロー拠点・宇宙 |
3x ニューヤーク |
| エンドドロー拠点・地球 |
3x ハイゴッグ(サイクロプス隊機) |
| 「サイクロプス隊」射撃2&捨て山除外 |
1x ズゴックE(ハーディー・シュタイナー機) |
| 「サイクロプス隊」オペレーション破壊 |
3x ゲルググM(シーマ・ガラハウ機) |
| 4国力、実質5/4/3+破壊無効 |
3x ケンプファー | | 「サイクロプス隊」デッキの主役 |
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キャラクター |
2x ギレン・ザビ |
| 基本Gをユニット化&コマンド対策 |
2x シーマ・ガラハウ |
| 汚染コインを得てドロー&カウンター |
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コマンド |
2x 破壊工作 |
| ヴァリアブル(1) 2点火力 |
3x 制圧作戦 |
| G破壊 |
3x ブリッツクリーク |
| ユニットを大量展開 |
1x 戦いの駆け引き |
| 追加リロール&戦闘フェイズ |
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オペ |
2x 特務部隊の派遣 | | 「サイクロプス隊」専用オペ |
1x 凌駕 |
| 敵軍カードを3回ロール |
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国力 | 15x 緑基本G |
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■サイドボード |
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キャラクター | | 1枚制限ユニット(対青スライ)対策
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| 「名称:ガンダム」対策 |
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コマンド | |
特殊G対策 |
| 同系デッキ対策 |
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オペ | | 各種配備エリア宣言カード対策 |
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以前のレシピに入っていた【ケンプファー(試作機)(爆炎の決闘場)】ですが、「青単スライ」には多彩な破壊無効、白にはとてつもないサイズの大型ユニットなど、火力カードでの対策に限界があったため、あえて全抜き。
代わりに【ゲルググM(シーマ・ガラハウ機)】を3枚にして打点をアップ。
【制圧作戦】でG破壊して動きを遅れさせつつ、【戦いの駆け引き】も含めた超打点で一気に勝負を決めます。
相手の【ケンプファー】や白の大型ユニット対策として【凌駕】も投入。
このカードで相手の攻撃の手を止めさせて時間を稼ぎ、攻勢に転じるときは相手のブロッカー対策になるという無駄のない動きをしてくれます。
目立った変更点は以上のようなところでしょうか。
この他はあまり前回ご紹介した時と変わりありませんので、詳しい動きを知りたいときはそちらをご覧ください。
■サイドボードについて
メインボードは前回ご紹介しています。
ですので、今回はサイドボードを重点的に解説いたしましょう。
まずはこの変わったカードから。
クルスト・モーゼス(17弾)
キャラクター 1/1/0 M Ad
(自動A):全ての敵軍ユニットの名称は、「ブルー」としても扱われる。
0/0/0
全ての敵軍ユニットは「ブルー」というカード名称を持っているものとして扱われるようになります。
一見すると、単なる青好きというのをアピールしているだけにしかみえない、実にしょーもない効果を持ったカードにしか見えませんが、もちろんそんなことはありません。
実は「1枚制限(/自軍)」用の強力な対策カードなのです。
相手の場にユニットが1枚のみしかいない場合、それはもちろん何も起こりません。
しかし、1枚制限ユニットが1枚いて、他の1枚制限を持たないユニット(拠点でもなんでも良いです)がいた場合にこのカードを出します。
そうすると、敵軍ユニットが全て「ブルー」というカード名を持っているものとして扱われます。すると・・・。
なんと、1枚制限のルールに引っかかり、1枚制限を持った敵軍ユニットがすべて廃棄されてしまうのです!
なお、1枚制限を持たないユニットが無くて、1枚制限を持ったユニットが2枚以上いる場合、1枚のユニットをそのコントローラーが1枚選んで残し、他の1枚制限ユニットは全て廃棄されてしまいます。
この危ないおっさん、実は相当やりよるカードだったのです(笑)
1枚制限カードを大量に投入している青単スライが、とてつもなく嫌うカードなのです。
前述のとおり、「場の自軍ユニットを全て消して、1枚制限ユニットのみを残す」というプレイングで対処は可能なのですが、このことを知らないとどうしようもありませんし、この対処法では【ガンダム試作3号機】を残す以外勝てないことが多いでしょう。
また、なんとか場を【ガンダム試作3号機】1枚のみにできたとしましょう。
その場合でも、【ケンプファー】のチーム効果火力で破壊してやれば、【ガンダム試作3号機ステイメン】で破壊無効にされそうになっても、すぐに1枚制限に引っかかって廃棄されてしまうため、【ガンダム試作3号機】に対しての破壊無効対策としてまで働いてくれます。
今後は【クルスト・モーゼス】の対処法を覚えてくる方も増えてくるでしょうが、それでも強力なサイドカードであることに変わりはありません。
また、これまた今後増えると予想される【ガンダム試作1号機(前線のフォトグラフ)】には通用しませんが、1ターン目から使える【プロトタイプガンダム】&【ガンダムMk−II】対策としてはまだまだ機能します。
緑の絡んだデッキと青スライを使う方は必ず覚えておく必要のあるカードです。
続いてこのカード、【ボッシュ】です。
ボッシュ(18弾)
キャラクター 2/4/0 M Ad
(自動B):このカードをプレイする場合、このカードのセット先として、敵軍手札を全て見て、その中にある「名称:ガンダム」であるユニット1枚を、自軍配備エリアにロール状態で出した後、このカードをセットする。このカードはこの方法以外ではプレイできず、敵軍手札の中にセット先がない場合、廃棄される。
1/1/2
「名称:ガンダム」対策カードです。
相手の手札を見て、その中にある「名称:ガンダム」であるユニットを自軍配備エリアにロール状態で出し、このカードをセットすることができます。
ここで重要なのが、場に出す際に合計国力や指定国力、資源コストなどのコストを一切支払う必要がないということ。
極端な話、たとえば相手の手札に【サイコ・ガンダムMk−III】あたりの9国力ユニットしかなかったとしても、それを最速4ターン目に奪うことができる、ということです。
しかも、手札にある状態で抜き出しセットするということになるため、「MF」を持ったユニットでも奪い、乗り込むことができます。
4ターン目に【マスターガンダム】を奪ってしまえば、それだけでもう勝ってしまうかもしれませんね。
まぁ、現実に【サイコ・ガンダムMk−III】なんかを見ることはほぼないでしょうが、このデッキの天敵である【ガンダム試作3号機】や白の大型ユニットを手札から抜き去り、自分の場に出せるということになりますので、とても優秀な効果です。
奪う際に、相手の手札をすべて見るということも非常に重要。
相手がこれからどんな行動をとろうとしているのかがわかりやすくなり、すごくプレイをしやすくなることでしょう。
ただし、相手がそれを相手も対策して【身勝手な懇願(Z編)】などを用意している可能性もあります。
十分に注意しましょう。
【強行偵察】は追加のG破壊カードです。
なので特筆すべきことはありませんね。
続きましては【気化爆弾】です。
気化爆弾(13弾)
コマンド 2/3/0
(配備フェイズ):合計国力の合計値が6以下になる、任意の枚数の敵軍ユニットに3ダメージを与える。
主に同系デッキ(サイクロプス隊)対策として投入されています。
同じような速攻対策カードとして【アプラサスII(EB)】もありますが、対同系として考えると、致命的に頼りない部分が目に付いてしまいます。
アプサラスII(EB)
ユニット 2/5/2
プリベント(3) (防御ステップ):範囲兵器(3)
(自動B):《[1・X]》このカードが手札にある場合、このカードを廃棄する事ができる。その場合、戦闘エリア1つにいる全てのユニットに、「範囲兵器(X)」の効果を使用する。Xの上限は3とする。
(自動D):自軍ダメージ判定ステップ開始時に、このカードが戦闘エリアにいる場合、敵軍本国に3ダメージを与える。
宇宙・地球 0/3/5
戦闘フェイズに入ってしまうと【特務部隊の派遣】が有効になり、【ズゴックE(ハーディー・シュタイナー機)】が防御4になってしまう上、【ハイゴッグ(サイクロプス隊機)】や【ザクII改】でも戦闘エリアに出られてしまうと相手にドローを許してしまいます。
さらに、範囲兵器3を使用するだけであり、ダメージを与えるわけではありません。
【気化爆弾】2枚、または【気化爆弾】+【ケンプファー】の3点で相手の【ケンプファー】を倒すことができるのに比べ、【アプラサスII】ではそれをすることができません。
同系だけではなく、普通の「緑単中速」にもほぼ確実に投入されている【ゲルググM(シーマ・ガラハウ機)】を相手にしても差が明確に現れます。
破壊無効タイミングが「戦闘フェイズ」であるため、【アプサラスII】では破壊無効されてしまうのです。
【気化爆弾】だと「配備フェイズ」なので破壊無効されることはありません。
しかも、【アプサラスII】の自動B範囲兵器は自軍ユニットも巻き込んでしまうため、防御の小さいユニットの多いこのデッキだとダメージを通す手段としてはかなり使いにくいのです。
上回っていることといえば、自身がユニットであるために【ブリッツクリーク】と相性がいい、といった程度でしょうか。
などなどの理由により、【アプサラスII】は同系対策としては見るにはあまりにも心もとないため、こちらを3枚採用ということになりました。
最後にこのカード、【理想に仇なす者】です。
理想に仇なす者(16弾)
オペレーション 2/2/0
(自動A):敵軍配備エリアにある全てのカードが持つ、(自動)以外の全てのテキストは、通常のコストに加えて、2(資源2)支払わなければプレイできない。この効果は重複しない。
相手の【月面民間企業】や【内部調査】が起動にいちいち資源2を払うことになり、【ディアナ帰還】に至っては回復能力を完全に失い、ダメージを受けながらジャンクヤードを増やすためだけのカードに成り下がります。
このカードを入れてしまうと、他のスロットを圧迫されてデッキとしての打点が下がってしまう、という欠点がありましたが、このカードが刺さるデッキ相手にはほぼ間違いなく【ギレン・ザビ(EB)】が突き刺さります。
【ギレン】で打点を確保しつつコマンドの起動を遅らせ、デッキ操作、国力操作をするのにいちいち資源を払わせていくことができるようになり、気がつくと圧倒的な本国差がついていることが多々あります。
できあがった捨て山を【ハイゴッグ(サイクロプス隊機)】で除外していくことができれば最高ですね。
【ギレン・ザビ】とあわせ、コントロールデッキ相手に突き刺さる、非常に優秀なカードです。
■大会結果
1回戦 緑黒掘り出し物 ○○
2回戦 青単中速 ○○
3回戦 緑単ゲルググ(黒三型) ×○○
4回戦 赤緑 ○○
5回戦 青単F90 ○○
(勝率0.9090909090・・・・)
■大会結果・その2
サイクロプスを使用した他の2名の対戦結果もいっしょに記載しておきます。
CS決勝参加権は逃しましたが、それでも4勝1敗という十分に優秀な成績を残しています。
■14位(4勝1敗・8−5)
1回戦 赤茶クロスボーン ×○○
2回戦 緑単サイクロプス隊(15位) ○×○
3回戦 赤単中速 ××
4回戦 茶単デビルガンダム ○○
5回戦 赤白フリーダム ×○○
(勝率0.615384615・・・・)
■15位(4勝1敗・9−6)
1回戦 白単ブーストバレンタイン ×○○
2回戦 緑単サイクロプス隊(14位) ×○×
3回戦 緑単サイクロプス隊 ×○○
4回戦 赤黒コントロール ×○○
5回戦 青単スライ ○×○
(勝率0.6)
まぁ、見てのとおり2戦目にして身内対決という寒いことをやってますが(笑)
広島CS予選が行われたのは「前線のフォトグラフ」投入前、最後の大会でした。
以後のCS予選は全て「前線のフォトグラフ」入り環境となるため、これまでとはまったく違う環境になる可能性もあるでしょう。
これからのCS予選に参加される方は新しい環境での挑戦となります。
参加者の方々が研究し、完成したデッキレシピが公式HPに掲載されるのがとても楽しみですね。
参加される方はがんばってください!
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