FB徳島遊戯王研究所第17回(2004.09.11)

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帰ってきた遊戯王基礎プレイ講座

(昔から遊戯王をプレイしている方には物足りない内容とは思いますが、子供達、または最近始めた方に対する記事です。ご容赦の程を。

 初心者の方は、他の皆にも見せてあげて下さいね。皆で強くなった方が楽しいから)


 最近、遊戯王を再び始める子供達が増えているようです。
 なんと言っても長く続いているゲームですし、僕が千葉県のララポート船橋に出店していた時も、コナミさん運営の初心者講習会が大々的に行われていました。
 テレビも新キャラクターになって、新番組としてスタートするという事で、どうやら盛り上がっていきそうです。


 ところが、やっぱりというか何と言うか、デッキの組み方がさっぱり解っていない子供達がいっぱい。
 講習会の方たちも、ルールを教えるのが仕事ですから、デッキを組むガイドラインまでは手が回らないご様子。

 お店にやって来て、
「店長、勝負!」
と元気良く挑戦してくれる子供達も、残念ながら意味不明なデッキがほとんど。
 10ターンほど何もして来ず、
「エクゾディアがあと2枚だったー!」
とか言う少年もいましたが、
「それはどうやってエグゾディアを揃えるのかね?」
と聞くと、
「運!!」
と自信タップリに答えます。

 まぶしい子供の笑顔に対し、邪悪で退廃的な笑みを浮かべ、
「では、本物のエグゾディアを見せてやろう。」
 【サイバーポッド】をセットして【太陽の書】で開き、【処刑人マキュラ】を落として【八汰鳥の骸】でドローを繰り返して・・・・
 あっという間にエグゾディア完成。当たり前だがビビる子供。
 が、これが遊戯王の「わかってる」プレイヤー同士では当たり前の世界。


 つまりこういう事かと。
 初心者と、中級者の間が開きすぎているのではないかと。
 ちょっとでもその差を縮めるために、遊戯王・初心者講座。復活です。

 今回から数回に渡って、強い人がよく使っているカードを、なぜ使われているのか、どういう風に使うのか、を説明していきます。
 その前に、復習の意味もかねて、ずいぶん古い記事ですが、以前の「基礎プレイ講座」「その2」をもう一度ご覧下さい。



強欲な壷
魔法
自分のデッキからカードを2枚ドローする。


 デッキ投入率100%

 入れてないデッキは“デッキではない”と言えるほど、入っていて当たり前のカード。

 よくオレは、カードゲームのシナジーについて開眼させるため、子供たちに極端な解りやすい話をするのだが、
「遊戯王で一番強いカードは何だと思う? 人によって違う、というのは間違いだ。良く考えれば当たり前の事だぞ」
と聞く。子供たちは、
「ブルーアイズ・アルティメット!」
「サンダーボルト!」
とか言うのだが、
「答えは【強欲な壷】だ。良く考えろ。君は自分が『強い』と思ったカードを集めてデッキにするんだろう? 【強欲な壷】はその『強い』カードを2枚手に入れるんだぞ。どんなカードより2倍強いだろうが!」
 もちろん、厳密には色々違ってくるのだが、言いたい事は解ってもらえたかな?

 とかく始めたばかりの人は、『カードを使う』事は好きだが、それを補充する事がおろそかになり勝ち。単純に、カードをぶつけ合っていればたくさんカードを引いた方が勝つ、という基本に気付こう。

 てな訳で、【強欲な壷】は絶対デッキに入れよう。こればっかりは「絶対入れなきゃダメ!」と覚えて良い。



【サイクロン】
速攻魔法
 全フィールド上の魔法・罠カード1枚を破壊する。


 デッキ投入率98%

 魔法、トラップゾーンのカードを破壊するカードの中で、一番便利。
 トラップ、魔法どちらでも、表向きだろうが裏向きだろうが破壊して、しかも速攻タイミングで使える。
 こんなに強いカードがあるのに、間違っても【罠はずし】や【魔法除去】なんかを優先して使っちゃダメだぞ。

 速攻魔法である事は、色んなコンボやテクニックにも使える。
 簡単なテクニックは、まず【サイクロン】を伏せで自分の場に出しておいて、相手がこの伏せ状態の【サイクロン】を破壊しようとした時にチェーンして発動、相手の魔法・罠ゾーンのカードを1枚破壊する事。
 これにより、相手が最初に使った破壊カードは、事実上ムダになっている。1枚分カードお得。

 こんなに便利な【サイクロン】だが、決して万能ではないので注意!
 よく、
Aくん「【強欲な壷】発動!」
Bくん「【サイクロン】で破壊! ドローできないよ」
とやる人がいるが、それは無理。
 【サイクロン】はカードの破壊はできるが、カードの発動と効果は止められない。注意しよう。



【強引な番兵】
魔法
相手の手札を見る。その中からカードを一枚選んで相手のデッキに戻す。その後、デッキをシャッフルする。


 デッキ投入率90%

 まず、相手の手札を見えるので、今後の駆け引きを有利に進める事ができる。
 さらにデッキに1枚戻す事で、“1枚対1枚の交換”をしている事になる。こっちは【強引な番兵】を失い、向こうはその時点で最も強力なカードを1枚失う事になるのだ。確実に得をしている。

 よく勘違いしている人が多いが、“デッキに戻す”は、“墓地に送る”より強力な効果だぞ。
 このゲームでは墓地から回収できるカードが多いので、墓地が増えることは得なのだ。詳しくは次のカードで説明しよう。




【ニードルワーム】
地 ☆2 昆虫族・効果 750/600
リバース:相手のデッキのカードを上から5枚墓地に捨てる。


 デッキ投入率2%

 弱い。弱すぎる。
 誤解の無いように言っておくが、まったく使い道が無いカードだ、と言っている訳では無い。
 コイツを何度も使いまわすコンボで、相手デッキを破壊する戦術をあるにはあるが、あまりにも「とりあえず入れている」子供たちが多いのが問題だ。
 いいかげん、【ニードルワーム】を使うのはやめようよ。

 いいか、子供たちよ。【ニードルワーム】で何をする気なのかね?
 時間がかかったとき、相手のデッキが切れるように? それはきっと、防御力の強いモンスターが出たら攻撃が止まるような、初心者同士の戦いしかやってないからじゃないのかな?
 強い人どうしの戦いでは、そんな事やってるヒマはないのだよ。

 それとも、そんなにトラップが怖いのかね? 強い人同士の戦いでは、だいたいお構い無しに攻撃するものなのだよ。罠を仕掛けてくる相手には、じっと待っていたって有利になるわけじゃないからね。

 さて、もう一度言うぞ。【ニードルワーム】を使うのはやめたまえ。
 オレなんか、対戦相手に【ニードルワーム】を使われたら、「ありがとう」って言うぞ。だって墓地のカードが増えるのは、良い事だから。
 大きなモンスターが落ちれば、【早すぎた埋葬】で拾ってこれる。
 魔法カードが落ちれば【聖なる魔術師】で回収できる。
 光と闇が落ちれば【カオスソルジャー −開闢の使者−】が出せる。
 これらはみんな、いずれは墓地に落ちる物だが、【ニードルワーム】のおかげで早く、かつ選択の範囲が増える。超有利。

「強いカードが使えず、墓地に落ちるかも」
という子供には、間髪を入れず、
「では弱いカードが落ちれば、強いカードを引く確率が上がるが?」
と答える。
 実際には弱いカードなどデッキに入っておらず、全部強いカードだからナンセンスなのだが。
 つまり全然関係ないって事。

 もう一度言う。何を勘違いしても、【ニードルワーム】は使わない事。



【早すぎた埋葬】
装備魔法
800ライフポイントを払う。自分の墓地からモンスターカードを1体選んで攻撃表示でフィールド上に出し、このカードを装備する。このカードが破壊された時、装備モンスターを破壊する。



【聖なる魔術師(セイント・マジシャン)】
光 ☆1 魔法使い族・効果 300/400
リバース:自分の墓地から魔法カードを1枚選択する。選択したカードを自分の手札に加える。



【カオス・ソルジャー −開闢の使者−】
光 ☆8 戦士族・効果 3000/2500
このカードは通常召喚できない。自分の墓地の光属性と闇属性モンスターを1体ずつゲームから除外して特殊召喚する。自分のターンに1度だけ、次の効果から1つを選択して発動する事ができる。
・フィールド上に存在するモンスター1体をゲームから除外する。この効果を発動する場合、このカードは攻撃する事ができない。
・このカードが戦闘によって相手モンスターを破壊した場合、もう1度だけ続けて攻撃を行う事ができる。





【大嵐】
魔法
フィールド上の魔法・罠カードを全て破壊する。


 デッキ投入率90%

 【ハーピィの羽根箒】なき今、まとめて魔法・トラップゾーンを破壊できるカードは減った。
 いろんな魔法・トラップで場を固めてくる“ロック”系のデッキもある事だし、自分の魔法・トラップがなくて相手トラップ・魔法が複数ある時に使えば、その枚数分お得だし、間違ってもムダになる事のないカードだ。

 中級者以上は【大嵐】で損しないように、必要な分しか魔法・トラップを置かないものだぞ。
 君も、特に理由が無い限り、場に出すのは2枚ぐらいまでにしておこう。



 今回の基本カードはここまで。最後にわりと新しくて人気のカードをピックアップ。


【ホルスの黒炎竜 LV6】
炎 ☆6 ドラゴン族・効果 2300/1600
このカードは自分フィールド上に表側表示で存在する限り、魔法の効果を受けない。このカードがモンスターを戦闘によって破壊したターンのエンドフェイズ時、このカードを墓地に送る事で「ホルスの黒炎竜LV8」1体を手札またはデッキから特殊召喚する。


 最近の大型モンスターの中では、人気の一つだ。
 「魔法の効果を受けない」という事は、【強奪】【心変わり】で奪われず、除去魔法で殺される事もない。
 面白いところでは、【レベル制限B地区】などで“ロック”してくるデッキに対しても、問題なく攻撃できる。

 レベル2から出していくのも良いが、普通に生贄召喚するのが手っ取り早い。
 生贄の必要な大型モンスターを出す簡単、かつ手軽な方法はいろいろあるが、【デビルズ・サンクチュアリ】【メタルリフレクトスライム】などのトークンモンスターを生贄にすれば、いきなり1ターンで出せる。こいつらは通常召喚じゃないからね。
 また、【素早いモモンガ】【ジャイアントウィルス】は、戦闘で死ぬとデッキから2体も場に出てくるので、次のターン、生贄にしやすい。リバースで仲間を増やせる【墓守の偵察者】も良いだろう。
 こういったテクニックを覚えておこう。



【強奪】
装備魔法
相手のモンスターのコントロールを得る。相手のスタンバイフェイズが来る度に、相手は1000ポイントのライフを得る。



【心変わり】
魔法
ターン終了時まで、フィールド上の相手モンスター1体(表示形式は問わない)のコントロールを得ることができ、自分のカードのように使用できる。



【レベル制限B地区】
永続魔法
フィールド上に表側表示で存在するレベル4以上のモンスターは全て守備表示になる。



【デビルズ・サンクチュアリ】
魔法
「メタルデビル・トークン」(悪魔族・闇・星1・攻/守0)を自分のフィールド上に1体特殊召喚する。このトークンは攻撃する事ができない。「メタルデビル・トークン」の戦闘によるコントローラーへの超過ダメージは、かわりに相手プレイヤーが受ける。自分のスタンバイフェイズ毎に1000ライフポイントを払う。払わなければ、「メタルデビル・トークン」を破壊する。



【メタル・リフレクト・スライム】
永続罠
このカードは発動後モンスターカード(水族・水・星10・攻0/守3000)となり、自分のモンスターカードゾーンに守備表示で特殊召喚する。このカードは攻撃する事ができない。(このカードは罠カードとしても扱う)



【素早いモモンガ】
地 ☆2 獣族・効果 1000/100
このカードが戦闘によって墓地へ送られた時、自分は100ライフポイント回復する。さらにデッキから同名カードをフィールド上に裏側守備表示で特殊召喚する事ができる。その後デッキをシャッフルする。



【ジャイアントウイルス】
闇 ☆2 悪魔族・効果 1000/100
このカードが戦闘によって墓地へ送られた時、相手に500ダメージを与える。さらにデッキから同名カードをフィールド上に裏側守備表示で特殊召喚する事ができる。その後デッキをシャッフルする。



【墓守の偵察者】
闇 ☆3 獣族・効果 1200/1500
リバース:自分のデッキから攻撃力1500以下の「墓守の」という名のついたモンスターカードを1枚特殊召喚する。



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