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いけっち店長のひとりごと。
■07/05/28
ちょいと10日ほどずれた話題ですが・・・祝! デュエルマスターズ復活!!
え? 何のことですって?
今月号のコロコロコミックをお読みになったならば、皆さん同じ感想を持ったはず。
この夏、確実にデュエルマスターズは復活する!と!!
いやー、長い冬でしたね。(まだ復活した訳じゃないのに復活が間違いないかのような言い回し。うん。それほど確実視してます)
もう言って良いですよね。
以前お伝えした言葉の中に、「システム上確実に強い『アレ』が入っているから・・・」と含めていたと思いますが、そう。それは、レインボーカードの事だったんです。
さあて、レインボーカード。よく思い出してください。
【無双竜騎ボルバルザーク】を筆頭に、レインボーカードが初登場し、【無頼勇騎ゴンタ】【腐敗電脳メルニア】【無頼勇騎ウィンドアックス】等が大活躍した10弾。
強烈なレインボー呪文が登場し、呪文での逆転性がアップ、ウェーブストライカーも登場した11弾。
レインボー進化“王”のカード登場!! ド派手なセットとなった12弾。
レインボー最終兵器、“対抗色レインボーカード”、ついに解禁! 【炎槍と水剣の裁】や【悪魔聖霊バルホルス】・・・13弾!! 映画の主役、【龍炎鳳エターナル・フェニックス】も大人気!!
・・・・この時期はまさに、DMの黄金期であったと、思いませんか?
DMというゲームでは、レインボーカードがとにかく強いのです。(レインボークロスギア除く)
それはマジックのゲーム感覚で多色カードを作ってみたら、「土地が無い」ゲームにおいて「2色の土地でもある」というカードがとにかく派手に強かったという・・・そういったところから来ているのではないかと推測しているのですが、それはともかく、ユーザーとしては19弾以降の「弱い新種族のシナジーでのデッキ構築」に閉塞感を感じていたのは事実。
ここらでもう一度、「強すぎる!!」ぐらいの新カードパワーで、土台ごとぶち飛ばして、閉塞感、収束感を吹き飛ばしてもらいたい物です。僕、こうした流れを2年以上待ってました。
カードゲームと言うものは、言い方は悪いですが軍拡競争なので、極論すれば「強くなければ売れない、買う必要が無い」のが真実です。
無論僕は、「強くないけど面白いカード」を使ったデッキを作るのが一番好きです。面白いカードは重要。
しかし、「強いカード」「面白くて強いカード」はより重要。ほとんどのユーザーは「強いカード」を求めてパックを買うのですから。
6月末の極神編“バイオレンス・ヘブン”が本当に強いかどうか? それは正確には発売してみないとわかりません。
しかし今までの数値式で作られたのであれば、レインボーカードのクリーチャー、呪文は強いはずですし(レインボーの基本値を下方修正される可能性もありますが、それならわざわざ復活させないでしょう)、すでにコロコロで発表されているカードの中にも、なかなか実戦レベルのカードが見えています。とりあえずコイツはアドバンテージが期待できます。
戦攻竜騎ドルボラン
8コスト(火・水) アースイーター/アーマード・ドラゴン 6000
■マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。
■このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、相手のパワー6000以下のクリーチャーを1体破壊する。その後、バトルゾーンにあるパワーが6000より大きい相手のクリーチャーを1体選び 、持ち主の手札に戻す。
■W・ブレイカー
基本クリーチャー戦となる友たち同士のデュエルでなら、コイツの出現で戦局は一挙にひっくり返るでしょう。
火・水という組み合わせも最高で、オマケに“アーマード・ドラゴン”です。
もう1枚紹介されている【グレン・ブラムスリー】というクリーチャーは・・・なかなか入るデッキが見つからない・・いや、多分無いでしょうが、「新種族」である事が気になります。この新種族、“ロスト・クルセイダー”である事が異常に有利になるカードが存在すれば、脚光を浴びるかもしれません。
(余談ですが、19弾以降の新種族は、「その種族である事」がもっともっと有利になるシステムがあれば良かったんですけどね)
そして、このまえ発売した“ビートスラッシュデッキ”は・・・・これはマジで、本当に強い、良いデッキですよね。初心者が覚醒する、実に良くできた「ビートダウンデッキ」です。
【メルニア】【ストリウム】【エリゴウル】といった速攻型クリーチャーでガンガン攻め立て、相手のブロッカーは【バルゾー】【封魔ヴィネス】で除去!
攻撃を続けて手札が切れたところを【フォーチュン・ボール】で戦力補充!!
切札として【デーモンハンド】や弱兵を一気に強化する各種進化獣を投入・・・まさに言う事無しの、「DMというゲームで、攻めるための見本」となるようなデッキです。(改造するのも面白いデッキです。)
タカラトミーさんによると、これからのデュエルマスターズは、「これからでも勝てる!!」を合言葉にした、初心者も入りやすいカードゲームとして再スタートを切るそうです。
“ビートスラッシュデッキ”の出来のよさは、そうしたメーカーの言葉を信じたくなる素晴らしい出来。
このまま“極神編”も、「初心者はこれを買ってさえいれば安心! むしろ昔のカードは一切要らない!!」と言えるほどのパワーであれば良いですね。
とにかく、夏休みあたりでは「デュエルマスターズ、大・復・活!!」と言えるほどの盛り上がりになるのではないか?と期待します。
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■07/05/26 皆さんごめんね。
ハリーから電話。
ハリー 「この前の『ひとりごと(5月21日分)』の一部に、非難のメールが来ているのですが」
いけっち店長「どんな?」
ハリー 「レヴォリューションの『手札に加える』関係の話です。
非難する人の論点としては、『テキストがわかり辛いのを、プレイヤーが増えているとか無理矢理良い方に解釈するな』と言うものでして」
いけっち店長「? 意味がわからん。勘違いしやすいテキストかどうかではなく、僕が言いたかったのは『レヴォってタイトルでカードゲームユーザーが増えているのは良い事だね』って事だけど」
ハリー 「そうは取られていないのです」
いけっち店長「趣旨が伝わらなかったって事は、僕の文章がおかしかったかな? でもほとんどの人は普通に読んでくれたんじゃないか?」
ハリー 「確かに店長の言いたい事は、『レヴォのキャラクターは広範囲だから、カードゲームユーザーそのものが増える可能性がある、だから応援したい』というものでした。
しかし今回は、その例えが悪かった。
件の『手札に加える』というカードですが、カードゲーム初心者で無くても間違いやすいテキストなので、そりゃぶっちゃけ『初心者が増えている』という証拠にはならないのではないかと・・・」
いけっち店長「なんで? 手札に戻すカードは今までもいっぱいあったけど、相手のカードをこっちの手札に加えるカードは無かったし、カードゲームって物を知っていれば、作られるべきじゃないのもわかるはず。
だからこそ、『そういうカードがある』と考えるのは初心者だけ・・・のはずだけど」
ハリー 「いやいや店長。『手札に加える』」
いけっち店長「『手札に戻す』だろ?」
ハリー 「いや、『加える』」
いけっち店長「?」
ハリー 「もしかして店長、レヴォリューションをプレイしてないんですか?!」
いけっち店長「えーと・・・体験会用のデッキは何度か使ってルールは知ってるけど、構築デッキではまだ・・・那覇店を作ったり、その後もフランチャイズ関係の仕事が忙しくて、ここんとこデュエルマスターズとディメンションゼロと遊戯王しかプレイしてないけど・・・」
ハリー 「なんてこった。問題はそこですよ! ・・そもそも店長、レヴォの『手札に戻す』関係の話はどこから?」
いけっち店長「え? プレイヤーさんから聞いた話だったんだけど。『戻す』じゃなくて、『手札に加える』って書いてたの?! ええっ?!?!」
うわああああ! やってしまいました!
皆様、申し訳ございませんでした。僕の記事に問題がございました。全面的に僕が悪うございます。
私、聞いた話だけで、実際にそのカードを見ずに「プレイヤーが増えている例」として使ってしまいました!!
通常、デッキ攻略記事などでは、当然ながらそのカードを目前に置いて記事を書くので、間違ったカード情報で記事を書く事はございません。
しかし今回、「相手のカードを自分の手札に加える人が多い」という話を聞きかじった所で、レヴォという商材の特性(カードゲームに興味が無かった人も入ってくる可能性が高い)と絡めて、「そりゃ初心者が増えている証拠では?」と、軽く扱ってしまいました。
これは大失敗。
そうです。僕は実際のカードを見ずに、『手札に戻す』と書いている物とテンから考えて記事にしてしまったのです。
今見てみると、問題の【自分の足で】と言うカードの能力テキストは、「レベル5以下の敵を1枚選び、手札に加える」と書かれています。
通常、今までのカードゲームのテキストでは、「持ち主の手札に〜」とか「手札に戻す」とか書かれるのが普通ですよね。
こりゃ、初心者じゃなくても、いやむしろ初心者じゃないプレイヤーも・・・相手のカードを自分の手札に加えても不思議ではありません。
だって、「書かれている事をそのまま率直に受け取る」ならば、「相手」か「自分」という主語が無い以上、自由に選べるように考えられますから。
レヴォリューションというカードゲームの総合ルールでは、主語がカットされている場合、どう判断するかのガイドラインがありますので、別段「このテキストに不備がある」という訳ではなさそうです。
(くわしくは、オフィシャルページの「ルール」→「総合ルール」→「第2部デュエルの定義・第10章テキスト・第4番」をご確認ください)
(【クラストブレイカー】の「全員5000点ダメージ」とは拡大解釈すればプレイヤーも含まれて両方すごいスマッシュを受けるんじゃないかとか、「相手が男性だった場合」とは直接的な理解としては問題ないのかとか色々ありますが)
しかし今回大切なのは、「カードのテキストに問題があるかどうか」ではなく、僕がこうした「誰が見ても受け取り方に悩むカード」を挙げて、「初心者が増えているのでは」と考えてしまった事。確認せずに論拠にしてしまった事です。
ぶっちゃけ、「手札に加える」と書かれている事を知っていれば、「そりゃ自分の手札に入れる人も多いよね」と僕も思っていたでしょう。「初心者だから間違う」なんて思いもしません。トンデモ理論です。
記事を書く者として、「論拠の元となる物の確認」を怠るなんて、最低です。
これでは、事実確認をせずに噂話だけでレッテルを貼るような人達を笑えません。
俺は最低なミスをしてしまいました。本当に申し訳ない。
あれを論拠に、「初心者が増えている」と言った事は、明らかな誤りでした。
そういった側面も事実あったかも知れませんが、もしそうだとしても、例としては明らかに不適切でした。
心からお詫びいたします。
○今週のラジオ
気分を切り替えて・・・いやほんとうにごめんなさい。恥ずかしいの何の・・・いや、だから気分を切り替えてラジオの話題。
えー、今回のラジオは、突然ですが、ミカさんのお母様が経営する新宿のスナックでの公開録音となりました。
まわりに普通のサラリーマンの方とかいらっしゃる環境でぐだぐだ話ですよ。
今更ですが、何だこのラジオ(笑)。自由にもほどがあるだろう。
以前中村さんやナオさんにゲスト出演して頂いたときに、
「打ち合わせもシナリオもほとんど無しですか?! なんて自由な番組・・・良いですねー」
と言って頂いたのですが、半分は呆れていたのではないでしょうか?!
まぁええか。それも味やし。
ラジオ
チョコボールのキョロちゃんは鳥なのか食物なのかっ!/ど変態マッシュコーナー侘び寂びエロス/ワシの人生相談を聞いて下さい/「彼女は“彼女と言うクリーチャー”なので・・・」いけっち店長別腹派?!/D0新製品秘話!パックのイラスト決めて来たよ・ドライバーとスナイパーのネーミングについて。
注・26分から30秒間空白があります。申し訳ございませんがご了承下さい。
今回は声優“伊東みやこ”さんが飛び入りゲストとしてご出演。
えー、チョコボールのキョロちゃんとかポケモンのエイパムとかの、小動物が得意な方です。
内容は例によってぐだぐだですが、よ〜く 聴いてみると実にわかりにくいギャグが色々入っています。よろしければその場にいる事を想像しながら聴いてみて下さい。
新製品情報のコーナーの、ディメンションゼロの制作秘話は必聴! 君も今日から運転手使い!(?)
では、テーマの募集です。
テーマ「ごっこ遊びの思い出・TRPGって知ってる?!」
みんな子供のころは、色んなごっこ遊びをしませんでしたか?
僕が子供のころは普通に仮面ライダーやキカイダーごっこでしたが、今の子供たちは何ごっこ? また、どうやって遊びました?
あと、大人のごっこ遊び、TRPG(テーブルトーク・アールピージー)についての話題も募集。実は俺は、青春をTRPGに捧げた人だったのだ!!
例
「ポケモンごっこをやってましたねー。もちろん、人間の言葉は喋れなくて、ポケモン語だけで会話するわけです。意思疎通が出来ないのが逆に愉快でした」
「トーキョーNOVAをもう10年やってるんですが、カードゲームと同じようにコミュニティが重要な遊びだと思います。
お金はほとんど使いませんが、楽しむ為には時間と、才能と、仲間が必須のゲームですよね」
テーマ「馬鹿テーマデッキ募集」
今までどんな馬鹿デッキを作った?!
洗いざらい吐きやがれ!!
例
「ディメンションゼロで、ユニットが1枚も入っていないデッキを作りました!
殴るのは変形ベースのみです!」
「マジックで・・・馬鹿デッキではないんですが、全てのカードをラミネート加工して、完全防水にした事があります。
デッキケースにドライアイスを入れて、開くと白煙の中からデッキが・・・」
あて先はfb-toku@stannet.ne.jp(fb-toku@stannet.ne.jp)。メールタイトルは「カードゲーム悩み事相談」で。
注意点としては、「ネットラジオで読まれてもかまわないもの」「“おやじロック”で使われてもかまわないこと」のみを書いて。
あと、送られたお便りを全部は紹介できるとは限らないけど、よろしくね。
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■07/05/21 最新セット! GW前線のフォトグラフ&プロジェクトレヴォリューションバージョンブロッコリー発売!
○プロジェクト・レボリューション「バージョン・ブロッコリー」今週末いよいよ発売!!
さあて、そろそろエンジンを回していきますよ。
構築デッキ発売後、「やってみると、こりゃとにかくゲームとして面白い!!」と大好評の・・・・プロジェクト・レヴォリューション!!(以下プロジェクトR)
当ホームページで、特集記事などでガンガン押していくのはもう少しカードが揃ってからの予定ですが・・・
各方面でお話するとき、すでに僕は、「プロジェクトレボリューションはいずれカードショップの柱のひとつになると思う」とお話しています。(ラジオをお聞きの方はご存知ですね)
なにしろ、発売後はじめての公認大会で、参加者86名!!
すでに女性プレイヤーも他に類を見ないほどに参戦している模様で、何より客層が広い!!
ひとつ聞いて頂きたい“事件”があります。
BCCの公認大会で、「カードを1枚、手札に戻す」という効果のカードを使った時、「相手のカードを自分の手札に『戻す』」という人が、複数人いた事です!!
え? それがどうした? 単なるルールの勘違いで、困った事じゃないかって?
何をおっしゃる。わかりませんか? この現象の意味する事が!!(これが即座に素晴らしい事だ!!と思った人、お手紙下さい。友達、友達)
「カードを手札に戻す」
このテキストの効果なら、そのカードの「戻す先」は、「オーナー(持ち主)」である、と言うのはカードゲーマーなら誰でもわかる事。常識です。
相手のカードを引っ掴んで、自分の手札に加えるなんて間違いを平気でやってしまうのは、すなわちカードゲームの「常識」を知らない人という事です。
これが素晴らしいッ!!
すなわち、プロジェクトRというゲームでは、「全くカードゲームの知識の無い人が多数参入しており、しかもいきなり公認大会に参加している」という事なのです!!
カードゲームプレイヤーを、大幅に増やす事に成功しているカードゲーム。
カードゲームの市場を大きく広げ、活性化させうる力を持った商材。
これこそまさに、我々が待ち望んでいたものではないでしょうか。
思い出してみて下さい。かつて、「遊戯王」がはじめて流行し始めた頃の事を。
今でなら大笑いしてしまうような、ルールの間違いや勘違いが、あっちこっちで「よくある事」だったんじゃないですか?「相手のカードを、自分の手札に戻す」人もいっぱいいました。
古くはマジックで、【支配魔法/Control Magic】で相手のクリーチャーカードのコントロールを奪ったら、そのままゲームが終わっても「奪ったまんま(笑)」にするのが正しい、と思っている人がいたように。
そう。プロジェクトRというカードゲームでは、そうしたとても懐かしい現象が起こっているのです。
これはもう一度、「カードゲームをやったことの無い人たち」が大量に入ってくる、“カードゲーム市場の成長期”が再びやって来るのかもしれません。
我々カードゲーマーはピンと来ませんが、どうやらプロジェクトRの、「角川系列の会社のキャラクターが全て参戦してくる!」というお祭り感覚は、想像以上に“一般的なアニメ、漫画、ライトノベルファン”には、「勝ち組のカードゲーム」としてアピールできているようです。
そりゃあ、角川、富士見、エンターブレイン、メディアワークス、どこの雑誌を開いても、広告ページに“プロジェクトR始動!!”と書かれているのですから、
「このゲームはあちこちで見るなぁ。流行ってるのかな」とイメージが出来上がり、やってみようとする方が増えてくるのは必然。
これからどんどん、一流どころのキャラクタータイトルが発表されるごとに、その流れは加速していく事でしょう。
そしてディメンションゼロのように「木谷高明プロデュース&中村聡デザイン」でのゲームとして成功ということになれば(もちろんプロジェクトRは「これから」のゲームですが)、そうしたブランド・イメージとなり、それはそれで面白いと思うのです。
映画を見るのを映画監督で選ぶ。テレビゲームを買うのをデザイナー、ソフトハウスで選ぶ。
「木谷高明がプロデュースしているから」「中村聡、遊宝洞が作っているから」といった、ブランドイメージで選ぶ。
そんな風に、カードゲームもブランドイメージが無視できない要素になってくれば、他のメーカーさんもそうした打ち出し方を真似てくるかもしれません。
そうなれば、ユーザーの「商品に対する選び方」も多様化し、より自由に、間違いの無いように安心してカードゲームに投資できる環境が整ってくるでしょう。
そういった意味でも、また、「カードゲームをやった事の無い人でも始めやすい、派手で楽しいゲーム」が世の中に受け入れられて欲しいという理想からも、プロジェクトRは大ヒットして欲しいタイトルです。
(プロジェクトRをプレイした事の無い人へ。簡単な説明)
ディメンションゼロのような、3×3の盤面でバトルします。
なんと、全てのカードのプレイコストは1! 移動はタダ! だからものすごい速度でゲームが進むので、爽快感抜群!!
適度に考え、適度に運ゲー。適度にパワーカードが大暴れして、適度にアドバンテージを稼ぎあう。
真剣に考える事に意味があるかと思えば、「もうええわい!!」と暴れても勝ってしまうという、まさに「ゲーム!」そんなバランス!!
「苺ましまろのキャラさえ使えればいいんじゃあああ!!」とか「ケロロ軍曹のデッキさえ組めればええんじゃ! 他のカードは要らん!!(今のところ無理ですがいずれそうなるであろうと思います。そういうゲームです)」とか、とにかく「好きなキャラを使いたい」それだけで十分遊べるゲームです!
もちろん、真面目にデッキ構築理論を突き詰めて、「最強のデッキ」を考え出すのもやりがいのあるゲームとなっています。
じっさい、カードキングダム秋葉原店では、連日、すでに発売されている2つの構築デッキのカードプールでの最強デッキが研究されています。なんかメタがぐるぐる回ってるようですけど(笑)
“バージョン・ブロッコリー1.0”が発売されれば、またまた激しい事になるでしょう。
続いて6月30日に“バージョン・メディアワークス1.0”“バージョン・エンターブレイン1.0”が発売されたら、一気にプロ・レヴォ熱はヒートアップするはず!! 皆さん、ぜひお早めに、構築デッキでその楽しさ、熱さをお確かめ下さい!!
プロジェクトレヴォリューション通信販売
バージョン・ブロッコリー1.0ご予約の方には、“プロジェクトR攻略! 戦術・お勧めカードアドバイス!!”を先行発表特典記事としてお付けします。
○ガンダムウォー最新弾“前線のフォトグラフ”いよいよ今週発売!
さあ、毎回毎回、収録枚数は少ないながら、確実にガンダムウォーというゲームに影響を与えてくれる小型セット、“ドラマチックブースター”の最新作、“前線のフォトグラフ”が、いよいよ発売します!!
今回のテーマは、「泥臭さ」だそうですよ。
そう。“ガンダム”という作品の、「戦記物としてのドロ臭さ、男臭さ」をテーマにした、男汁100パーセント搾りのエキスパンション!!
SEEDやらガンダムWやらのちゃらちゃらした若造共が(失礼)、正義だの愛だのくちばしの黄色い歯が浮くセリフで乳繰り合うよーなミルク金時のよーな甘ったるい世界じゃ、断じて無いのです!!
(注・そんな事言いながらスパロボでのいけっち店長の主力は、いつもガンダムW勢です)
なんでも、イラストは全編書き下ろし、いつもとテイストを変えて、「戦場のリアル」を描いたハードな物となるそうです。
松本零士かロバート・キャパか。イラストを見るだけでも価値のありそうなこのセット。
ガンダム作品で「MSイグルーが一番好き!!(1年戦争のハードな戦記物シリーズ。フルCG作品)」といつも言っている僕としても、個人的にとても楽しみなセットです。
今回も予約受付中。
予約者の方々には、当“ガンダムウォー研究所”のスタッフが、最速で“前線のフォトグラフ”のカードの使い方、新戦術等をご紹介する“前線のフォトグラフ攻略記事”を特典としてお付けいたします!!
トレード、デッキ構築、何にでも必ず役立つ特典記事と自負しております。どうかご期待下さい。
ガンダムウォー通信販売
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■07/05/16
沖縄から帰ってきました。
・・・・・・・疲れたあ〜〜〜ああぁ〜ああ!!
詳しくはいずれ、“沖縄店紀行”でも書くとして、まずは僕と、シマムーと、沖縄店スタッフの努力の結晶、見てやってください。完成度60%ですけどね。
新築物件です。場所は那覇でも「新都心」と言われるところで、7・8年前に米軍用地から開放された場所。今すごい勢いでマンションやビルが建ちまくっているところです。
これで17坪○○万円は東京からすりゃ安いよなぁ。
出来るだけ、賑やかさや入りやすさに留意して作っていますが、やっぱりまだ60%の完成度。まだまだこれからですね。
床とか、天井とか、まだまだ演出できます。
毎度お馴染みカードキングダムのシングルコーナー。今回は中規模にまとめました。
このスペースに、ガンダムウォー、遊戯王、デュエルマスターズ、リセ、ディメンションゼロ、カードビルダーのほぼフルコンプリートのシングルコーナーが入っています。
さらにプロジェクトレヴォリューション、レンジャーズストライク、三国志その他も入る予定。
那覇店スタッフ一同。
まんなかにいるのが店長、田場さん。さっそくデュエルマスターズ大会に参加して子供達と楽しんでました。オープンしたら店長の最初のお仕事は、お客さんと仲良くなる事ですね。
で、店長田場さんとしては、当初「沖縄の大会状況的にデュエルマスターズやディメンションゼロがメインのお店」と考えていたようなのですが、予想外に売れまくったのが“リセ”。
俺 「こりゃもう、オープンからいきなりですが感謝祭をやりましょう! リセ大特価で!」
店員「やったー!!」
店長「うわあああい」(泣き笑い)
どのぐらい安くなったかは店頭でお確かめ下さい。
・・・で、東京に帰ってきた俺ですが、帰るなり高熱を出してぶっ倒れました。
しかしその次の日にはトイ・ジャーナルさんの取材のお約束が。
なんとか秋葉原店に辿り着くと、不思議と復活。
続いて溜まっていた記事を徹夜で書き上げ、現在に至ります。
そして本日は大阪へ。次の日は徳島へ。
・・・・おおぅ! 書いてて怖くなってきたぜ! さすがの俺も、今回はかなりピンチなのでは?! 死ぬかいけっち、いけっち死ぬか?!
まあ、大丈夫でしょう。根拠は無いけど。倒れそうになったらレアカードを食べれば良いんじゃない? あは。あは、あはははは。
では旅の途中でまた。
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■07/05/12
現在、沖縄店に来ているいけっち店長です。
いやー、オープンしたのは10日ですが、何とかやっと外見的には「完成」と言えるレベルになって来ました。
今日と明日の模様は、写真に撮って公開の予定です。どうかお楽しみに。
すでに、色々面白いエピソードもありました。
「デュエルマスターズのルールをはじめて覚え、【アクア・ハルカス】のドローアドバンテージを【スパイラル・ゲート】のタイムアドバンテージに転化する戦術の有効性を理解し、いきなり青単速攻をマスターしたお母さん」
の話とか。(小学生の息子2人がいきなり生贄に)
さて、カードキングダムラジオのお知らせです。
本日公開分のテーマは「職場・学校の悩み」。
春ですから、皆さんも周りの環境が変わって色々とある事でしょう・・・と募集してみたテーマでしたが、やはりたくさんのお便りをいただけました。
普遍的な「ああ、あるある」という悩み事の話は、自分にも当てはめて聴きやすいものと思います。
僕とマッシュ君、みかさんの、三者三様のお答えをお楽しみ下さい。
次回公開は「好きな小説について語ろう!」です。人は一度はライトノベルにハマるもの。意外?な事に“涼宮ハルヒ”について語る池っち店長ですが?!乞うご期待。
さて、次のテーマも募集します。
今回は、今まででも反響の大きかったテーマをもう一度やってみたいと思います。まだまだ皆さん、語りつくしていないでしょうから。
今まで送った事の無かった人も、試しに軽く送ってみれば?
第56回の募集テーマ「好きな漫画&アニメを語れII・それをカードゲームにするならば?!」
好きな漫画、アニメについて、「その漫画がなぜ好きなのか」を熱く語ってくれ!
また、それをカードゲーム化するとしたら、ぜひやって欲しい「これは譲れない」という点も語ってもらいたい!
例
「コードギアス! 昨年度では一番ストーリー&キャラクター共に“魅せる”アニメでしょう! カードゲームにするなら、何とかしてギアス能力をルール化して欲しい!
『今から俺が使うカードを、全力で見逃せ!!』
『今俺が2枚ドローしたのを、忘れろ!!』
など!
“誰でも真似したくなる事”をルールで“やらされる”事で、照れも無くやりたい事が出来る。それがキャラクター玩具の仕事だから」
第57回の募集テーマ「デザイナー、中村聡に伝えたい! ディメンションゼロ、プロジェクトレヴォリューションでこんなカードを作って!!」
ディメンション・ゼロのラジオ番組“スマッシュさせて”で行われていた名物コーナーを、無断で復活させよう(笑)!
面白いカードのアイディアは、僕から責任を持って中村さんにお伝えする。みんなのアイディアを送ってくれ!
真面目なものじゃなくて、「出来るかっっ!!」という物でも良いぞ。
(無論、本当にカード化されるとは限らんが、【ギガント・シーアネモネ】の例もあるしね)
例「ディメンションゼロで“隊列召喚・勝者の余裕”を」
例「プロジェクトレヴォリューションでは角川スニーカー文庫のキャラクターも次々とカード化されるそうですが・・・・
角川映画の“幻魔大戦”はカード化されないんですか?! “カムイの剣”は?! “時かけ”は??!!」
○お父様、お母様のコーナー
カードゲームをお子様と一緒に楽しんでるおとっつぁん、おっかさん。
カードゲームに対して思う事、メーカーやお店に望む事をぶつけてください!
○僕の夢
カードゲームと関係ないけど、君たちの夢を聞きたい! どうすればその夢が叶うか、僕も考えてみるぞ!
○カードゲーム悩み事相談
「カード取られた」「カードを馬鹿にされた」
楽しいだけじゃない、悩み事も色々だ。一人で悩むな! 店長にぶつけて来い! 余計に悩みが深まるぞ!!(だめじゃん)
というテーマのお便りも募集中!
あて先はfb-toku@stannet.ne.jp(fb-toku@stannet.ne.jp)。メールタイトルは「カードゲーム悩み事相談」で。
注意点としては、「ネットラジオで読まれてもかまわないもの」「“おやじロック”で使われてもかまわないこと」のみを書いて。
あと、送られたお便りを全部は紹介できるとは限らないけど、よろしくね。
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■07/05/06
暑くなってきましたねー。
僕は毎年、夏はプライベートではアロハシャツを着ているんですが、今日アロハで店に顔を出すと、
「お! 店長、もう沖縄への旅支度ですか?!」
とか言われました。
みんなく読んでくれてますねー。沖縄店の記事。
今回の“いけっち店長沖縄紀行 カードキングダム那覇店を作るぞ!”は、前半は真面目ですが後半はかなり、裏日記的なノリ。
事実、最初は裏日記に載せようかと思っていました。
しかしそれでは、「沖縄・那覇店のデビューは裏日記スタート?!」という事になってしまいます。
そのなのおいしすぎ・・・もとい、いくらなんでも失礼さんなので、一応「カードゲーム戦記」の記事とさせて頂いた次第です。
そんな訳で実態は裏日記的記事なので、裏日記ファンの皆さん、まだお読みでないなら、ぜひ読んでみてくださいね。
○デュエルマスターズ女子デュエルのお誘い
さあ! いよいよ本日です。秋葉原店でデュエルマスターズ女性限定大会ですね!
女性限定のカードゲームイベントが、果たして定期的に行えるようになるかどうか? この第1回にかかっています。
これがうまくいったら次は遊戯王! 皆さん、奮ってご参加くださいね。
明日は色々と、特別な遊び方をご用意しています。ガチの人とファンの人、どちらも楽しめるイベントにしたいと考えています。お楽しみに!
○秋葉原店からのお知らせ
さっそくですが、ウズマジンのシングルコーナーを作成中!
おそらく5月中旬あたりには、ウズマジンのカードが全部揃った、大満足のシングルコーナーが完成すると思われます。
なんと言っても、僕自身がこのコーナーを求めています(笑) だって揃わないんだもの。
そんな訳で、まずはウズマジンの買取中です。
秋葉原店には現在、ウズマジンプレイヤーが集結中です。皆さんも遊びに来たついでに、余ったマジンカードをお売り下さいね。
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■07/05/02
今回の独り言は、ちょいと長いが、「カードゲームとはなんぞや」という話に興味のある人はぜひ読んで欲しい。
始めるべきカードゲームとは、何を基準に選ぶべきなのか?
人は、なぜカードゲームという趣味を続けるのか?
そういった実はとても大切な分析を書いてみたつもりだ。
しかしその前に、まず、お知らせ。
カードキングダム沖縄・那覇店のイベントをお知らせしよう!
沖縄・那覇店、ついに5月10日、オープン決定!
利用しやすく楽しいカードショップを作り、沖縄をカードゲーム天国にするのが目的だ!!
僕は5月7日から現地入り。そのまま12日まで店作りとイベントを手伝います。
■オープン直後のイベント予定
○10日(木) 14時オープン
14時〜19時 いけっち店長ガンスリンガー
ガンダムウォー・デュエルマスターズ・遊戯王・ディメンションゼロ何でも! 途中で休憩が入ります。死んじゃう。
(ディメンションゼロの対戦のみ、夕方から行います。時間が掛かるから)
○11日(金) 14時オープン
19時 ディメンションゼロブースタードラフト大会(ジャッジ・しまむー)
(この日はいけっち店長はお休みです)
○12日(土) 10時オープン
11時〜20時 いけっち店長ガンスリンガー
14時 デュエルマスターズ大会 賞品・レアカード数十枚!!
デュエルマスターズ・スターチップ争奪戦(デュエルマスターズ大会脱落者から順次)
16時 ディメンションゼロ大会 商品・最新弾のお好きなレアカード!!他色々
19時 ディメンションゼロブースタードラフト大会
○13日(日) 10時オープン
11時〜16時 いけっち店長ガンスリンガー
14時 デュエルマスターズ・小学生とお父さんお母さん限定大会!
賞品・構築済みデッキ“ハイドロ・デストラクション”!!
15時 遊戯王大会 スターチップ争奪戦!!
毎度お馴染み、いけっち店長の持っていくデッキ紹介!
■ガンダムウォー
○ゲルググズ
きもいぐらいゲルググが出てくるデッキ。うまく回ると4ターン目にゲルググが8体ほど?!
○プロレスハマーン様2007
ガンダムウォー研究所でかつて紹介されたデッキの改造版。
○謎の新作
■ディメンション・ゼロ
○究極無敵機械竜デッキ
○青単トリックス“鷹獅子亀”
○地獄プランデッキ
○フルモンティ・ブラック
○ディメンションゼロエックス最新作「屈辱の組曲」
■デュエルマスターズ
○最終兵器Zその1、その2
○エックス7、8、9、10、11
他10個ほど
■遊戯王
○高等儀式デッキAタイプ・Bタイプ
○ジャック・イン・ザ・ボックス
○最高の遊戯王を楽しむ為のデッキ
他新作数点
と言うわけでスタートする沖縄・那覇店だが・・・しかし、今のところアルバイトが少し足りない。正直、いくつかのゲームに関しての専門家が欲しいところだ!
沖縄カードゲーマーのみんな、良かったらアルバイトの募集に応募してくれ! 時給はけっこう良いぞ!
(募集は2007年5月現在です)
特に募集している専門家
○ガンダムウォー
○リセ
○三国志大戦
○遊戯王
○デュエルマスターズ
特に“リセ”と“ガンダムウォー”を急募だ!
お問い合わせ先
メール:ck-naha@excite.co.jp
電話:098-862-0778
店長 田場
郵便番号:900-0004
住所:沖縄県那覇市銘苅3丁目11番18号 スカイハイツ 1−A号
では、10日、那覇で会おう!!
○カードゲームは不確定な未来に「投資」するゲーム。賢い消費者になるには?
フランチャイズ各店に電話して、最近の商品動向はどうですか?と情報収集。
ほぼ毎週やってることだけど、月末のように新製品が色々出たときは特に、各店ごとの差があって面白い。
例えば、各店から想像以上に初動が弱いと言われている“ウズマジン”も、枚方店ではなかなかに好調。
それはなぜなのか? 他店でも同じようにすればもっと広まるのか? などを検討する。
こうした情報を共有化できるのもフランチャイズの強みだしね(ウズマジンはゴールデンウィークにメーカーが体験会をするらしいのでゴールデンウィーク後に期待)。
しかし今回、特に目立った意見が、“プロジェクト・レヴォリューション”が想像通り、いや、想像以上に売れた!というものだ。
カードキングダム各店では、ウズマジンもレヴォリューションも、発売前から体験会を積極的に行ってきた。
“体験会”の日だけでなく、何時でも問い合わせのあるたびにティーチングしたり、常連様が「遊びたい」と言うたびデッキを貸し出す。
常に遊ぶ場所を提供している「デュエルスペースのある専門店」ならではの販促を、きっちりやってきたつもりだ。
そのおかげで、ウズマジンとレヴォリューションは、どちらも発売前からお客さまに発売を楽しみにして頂いていたのだけど、初動から大きく動いているのは、今のところレヴォリューション。
○どっちもゲームとしてちゃんと面白いから、まずスターターが安い方から。
○購買層が広い方が、仲間が間違いなく増えるから。
○好きなキャラクターがいるから。
○ウズマジンは、小学生達が買い始めてブームになってからでいい。
と判断した人が多いらしい。
もともとマニアックな客層の店では、更にレヴォリューションが売れている。
もちろん、レボの成功を以前から確信していた人は多かったけど、今回の発売後の反応を見て、あらためて「これは将来確実に売り上げの柱になる!」と断言する人も多かった。
僕も、それは間違いないと思う。
僕自身、木谷高明ブロッコリー前会長から、レヴォリューションの企画意図をお聞きしたとたん、雷に打たれたように「そりゃ凄い! いけますぜ会長!」と叫んだものだった。
(こういうと、「池田は会長のタイコ持ちなのか?」と勘違いされがちだが、もの作りの中枢の現場では、自分の意見を手加減せず言える者同士でないと、「物を作り出していく」というクリエイティブな仕事は出来ない。イエスマンではダメなのだ。
だから、当たり前だが僕も、会長に対して何でも「いけまっせ!」とは言わない。
むしろ「え〜? ダメでは? 理由はこれこれ」とはっきり言って・・・おかげでしょっちゅう、喧嘩(議論)になるぐらいだ。しかし、だからこそ、ずっとお付き合いできているのだと思う)
レヴォリューションの時は、聞いたとたん「なるほど! スパロボやリセのやり方ですな?!」と判断して、「そりゃいけまっせ!」と思えたのだった。
レヴォリューションを買った皆さんも、全く同じように“プロジェクト・レヴォリューション”という企画の将来性を「理解した」からこそ、手を出したんじゃないかな?
なにしろ、
・ロボットを集めて“スーパーロボット大戦”
・美少女ゲームを集めて“リセ”
と、「関連性のあるものを集めてひとつのタイトルにまとめる」という作戦は、大ヒットの黄金率となってきている。
これは、先日角川本社ビルにて行われた、プロジェクトR製作発表会で会長の仰っていた言葉、「永遠に続くと思える設定の大切さ」に気付いている人間なら、絶対に外さない視点だろう。
なにかのアニメや漫画に人気が出た。これをカードゲームにしたら売れるんじゃないか? それは誰だって考える。
しかしもう、それは全く正解とは言えない。
そのブームが終わるのと同時に、そのゲームで遊ぶ機会が無くなるのも、もう誰でもわかっているからだ。
実際には、例えば2年ブームが続いて2年みっちり遊べれば、十分に「元を取った」と言えるだろう。プレイヤー自身がゲームから卒業していく事も多いだろう。
しかし、カードゲームは本当に粘着性の高い趣味だ。
飽きずに、もう5年以上続けているような年季の入ったユーザーが、市場の土台を支えている。
これはなぜかと言うと、カードゲームは、ゲームそのものが試行錯誤の続くので飽きにくい物である事に加え、デュエルスペースでの仲間などといったコミュニティーそのものが、「TCGという趣味」の魅力の一部になっているからだ。
端的に言うとTCGという趣味を「切る」事は、友達づきあいそのものを切ることになる、という事。
友達づきあいを切る事は、普通ありえない。
よって、TCGをコミュニケーション・ツールとして見るならば、「永遠に続く!」と信じる事の出来るタイトルでなければ手を出す事はできない、という事なのだ。
時には、「こりゃ1年で終わるな」と思えるタイトルにも、つまみ食い程度に手を出す事もある。
しかし、自分の、「TCGという趣味」の「柱」にすえようとするタイトルには、趣味用の全予算を突っ込んでも惜しくないと考える。それだけ遊べる、と確信できるものには。
ラジオで1年ほど前に言ってた事だけど、カードゲームとは、投資のゲームだ。
パックを買えば、今すぐには必要ない、無駄なカードも山ほど出てくる。しかし、それらのカードの中には、いつまで経っても使うのもあるはずだ(君はその【聖なるバリア・ミラーフォース】を、【アクア・ハルカス】を、一体何年使っている?!)
「後からきっと、持っておいて良かったと思える・・・」
「大きな出費だけど、この1枚のシングルで、何年も楽しめるはず・・・」
「始めるにはお金が掛かるけど、たくさんいるプレイヤー達の仲間に入れるはず・・・」
全て不確定な、「先」を見越した「投資」が必要なゲームだ。
そう。カードゲームにとって最も大切な事は、「これは、長い間続くのか、続かないのか」という、「投資に見合うものなのか」という、これ一点。
そのカードゲームが、「投資」するに相応しいタイトルかどうか、チェックするべき点は以下の三つだ。
1・キャラクターとして、あるいはコンテンツとして長く続くものなのか。
2・ゲームを製作している所が、責任を持つデザイン会社なのか。または、そういう信頼できるメーカーなのか。
3・ゲームとして、最低限マトモに楽しめる物なのかどうか。
1は、ここまで話せばもう誰でも解っているだろう。
例えば“ガンダム”なら、そりゃなくならないだろうし、「消費されつくす」事もなさそうだ、と考えられる。
例えば“JoJoの奇妙な冒険”だと、これはもう長く続いている作品で、ファンの人気も続いている上に、キャラクター数も多いので、TCGされた時、「これは続けようと思えば続くのでは」と考える人が多かった。
だから1だけで判断するなら、とりあえず手を出しても良いものだったのだ。
2はすなわち、そのメーカーあるいは製作会社が、自社の「顔」を見せて、説明責任を果たす態度を見せているかどうかだ。
ここで知っている人にとっては当たり前の話だが、「ほとんどのカードゲームは、販売会社が作っている訳ではない」と言う事について説明しておきたい。
デュエルマスターズは、売っているのはタカラトミーだが、作っているのはウィザーズ・オブ・コースト社だ。
ディメンションゼロは、売っているのはブロッコリーだが、作っているのは遊宝洞だ。
バンダイのカードゲームなどは、あまりにも色々な制作会社が下請けをしていて、ほとんどは製作会社が公開されていないので、評価の判断に非常に困る。
これはつまり、バンダイというメーカーが悪いのとは少し違う。バンダイのゲームの中には、クオリティの低い仕事でキャラクターを潰してしまう下請けがある、という事だ。
個人的には、例えばガンダムウォーを作っている2D6ゲームズさんなどは信頼しているが、他の下請けの中には、TCGのノウハウが全く無く、舐めているとしか考えられないところがあるのが事実だ。非常に残念に思う。
・・・むしろ2D6ゲームズさんが作った商品と事前に知る事が出来たら、それだけでも注目するのに・・・今やTCGは、ブランドで判断する層が育ってきたのだから。
さて、話を戻そう。
つまり、2の判断基準。そのTCGが信頼できるかどうか。メーカー、制作会社の「顔」が見え、ユーザーに対する説明責任を果たしているかどうか、という話。
もしかするとその商品は、製作会社のホームページなどで、ユーザーへの対応をいい加減にやっていないだろうか?
ルールの不備をほったらかしにしていないだろうか?
公認大会の開催をちゃんと立ててそれを告知し、「先の方も確実にやっていますよ」と約束してくれているだろうか?
そうでないなら、にっちもさっちも行かなくなった時、販売代理店(メーカー)の衣に守られて、ケツをまくって逃げ出す事もありうる。
そういう時、不満があっても、こちらからわかる連絡先は基本的に販売しているメーカーのみ。
そしてそのメーカーは、「当社で作ったものではありませんので」とこう来る。
これでは「友達同士で長く楽しむコミュニケーションツール」として“投資”するには相応しくない、と判断するのが当然だろう。
賢い消費者としては、そうした商品には手を出すべきではない。
3の、ゲームとして、最低限マトモに楽しめる物かどうか。
これについては、僕がとやかく言うまでも無い。ユーザーひとりひとりが、誰よりも正しく判断できる事だと信じる。
純粋に、そのゲームが面白いかどうか。
狂ったカードが無いか? ルールに「ゲームできないほど」の大きすぎる穴が無いかどうか?
そのゲームに出てくるキャラクターが好きだから、というそれだけの理由で手を出す事を僕は止めない。まさに自由だ。
しかし、1人で楽しむコレクションとして手を出すならともかく、「友達と遊ぶ」ために“投資”するのなら、そりゃ当たり前だが、友達と一緒にゲームとして楽しめる内容じゃないとね。
テレビゲームで育った世代の皆は、「テレビゲームを見る目」を持っていると思う。
出来の悪いキャラクターゲームに踊らされる人は、昔と比べて格段に減った。(テレビゲーム販売員を15年やったのだから言わせて欲しい)
今では、どこのメーカーのどのソフト開発チームが手掛けたかチェックして、手を出すかどうか決める人が多い。
もっと簡単に言えば、映画などは監督の名前で、少なくとも注目度が違う物だろう。
カードゲームが出て10年。まだまだ“メーカー”や“制作会社”、もっと言えば“作者”の名前で選ぶまでにはならないかも知れない。
しかし出来るだけ早く、「賢い消費者」になって、カードゲームを選ぶ目を鍛えるべきではないだろうか。
そうした厳しい目に晒されてこそ、その業界のクオリティは上がっていく物だと思うから。
そうだ。ユーザーは、舐められてはいけない。
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