■金沢CS予選レポ&デッキ選択の経緯「青単スライ速攻仕様」
当店店員も参加した広島CSなどに続き、07年6月10日日曜日、
金沢市にてチャンピオンシップ予選大会が開催されました。
徳島(四国)からはかなり遠い都市ですが、実は当店より1人参加し、予選を突破していました。
今回はそのとき使用したレシピと、そのデッキを使用するまでに至った経緯、候補だったデッキレシピなどをご紹介いたします。
使用デッキ紹介 「緑単サイクロプス隊」
まずは使用デッキをご紹介。
広島のときとほぼ同じ「緑単サイクロプス隊」でした。
まずは使用デッキのデッキレシピから。
■緑単「サイクロプス隊」 |
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ユニット |
3x ザクII改 |
| 「サイクロプス隊」1国力、解体 |
3x サイド3 |
| エンドドロー拠点・宇宙 |
3x ニューヤーク |
| エンドドロー拠点・地球 |
3x ハイゴッグ(サイクロプス隊機) |
| 「サイクロプス隊」射撃2&捨て山除外 |
1x ズゴックE(ハーディー・シュタイナー機) |
| 「サイクロプス隊」オペレーション破壊 |
3x ゲルググM(シーマ・ガラハウ機) |
| 4国力、実質5/4/3+破壊無効 |
3x ケンプファー | | 「サイクロプス隊」デッキの主役 |
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キャラクター |
2x ギレン・ザビ |
| 基本Gをユニット化&コマンド対策 |
2x シーマ・ガラハウ |
| 汚染コインを得てドロー&カウンター |
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コマンド |
1x 破壊工作 |
| ヴァリアブル(1) 2点火力 |
3x 制圧作戦 |
| G破壊 |
3x ブリッツクリーク |
| ユニットを大量展開 |
1x 戦いの駆け引き |
| 追加リロール&戦闘フェイズ |
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オペ |
2x 特務部隊の派遣 | | 「サイクロプス隊」専用オペ |
1x 凌駕 |
| 敵軍カードを3回ロール |
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国力 | 16x 緑基本G |
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■サイドボード |
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キャラクター | | 1枚制限ユニット(対青スライ)対策
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| 「名称:ガンダム」対策 |
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コマンド | |
特殊G対策 |
| 同系デッキ対策 |
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オペ | | 各種配備エリア宣言カード対策 |
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参加104名。12人までが予選突破。
結果4−1(9−4)、予選突破
1戦目 青スライ ○××
2戦目 白単 ×○○
3戦目 黒ウィニー ○○
4戦目 緑単ブースト ○○
5戦目 青スライ ×○○
広島からの変更点は「【慈愛の眼差し】登場により特殊G対策が増えてきているので、ヴァリアブルを減らして基本G増量」程度。
結果だけを言ったしまうと、結局あまりいじる必要はありませんでした、ということになります。
しかし、このデッキ使用に至るまでの経緯はかなりの難航を極めました。
■「前線のフォトグラフ」発売
広島大会と金沢大会とでは大きな違いがあります。
そう、広島大会では「前線のフォトグラフ」が使用不可だったのです。
逆に金沢大会では使用可能。
「前線のフォトグラフ」はいろんなデッキを強化した強力なエキスパンションだったため、この違いは非常に大きなものです。
よって、「広島大会終了〜金沢大会に向けて調整」期間は新弾カードを試し、短期間で一気に調整するというなかなか難しい注文をされることとなったのです。
ということで、完全新型デッキを開発するのは難しく、練りこむ時間も足りないと判断したため、既存デッキの強化、というわかりやすく比較的簡単な方法からアプローチを開始。
まずはわかりやすく強いカードである【ガンダム試作1号機フルバーニアン】を3枚投入した
青スライの調整を開始しました。
ガンダム試作1号機フルバーニアン(前線のフォトグラフ)
ユニット 2/4/2
プリベント(5) 高機動 《[1・2]》換装〔ガンダム〕
(常時):《[1・2]1毎》このカードは、カット終了時まで、コマンド以外の敵軍効果の対象にならない。
(常時):《[2・4]1毎》このカードは、カット終了時まで、敵軍コマンドの対象にならない。
宇宙 3/1/3
・・・が、これが予想外に難航。
偏った適正のユニットばかりとなったために攻撃ルートが限定されすぎた上、4国力カードが増えてしまったため、デッキがとにかく「重く」なってしまったのです。
さらに悪いことに、「6枚の換装元を引かない」事故が発生してしまった場合、単なる出来損ないの青中と化してしまうことが発覚。
さらに、調整中でのもっとも大きな勝因が【フルバーニアン】ではなく、「【シロー・アマダ】が早いターンに出たから」というものでした。
シロー・アマダ
キャラクター 1/2/0 M Ch
(戦闘フェイズ):《1》このカードがセットされているユニットの上に、−1/±0/±0コイン1個を乗せる。その場合、このカードは、ターン終了時まで、+4/±0/±0を得る。
1/0/2
使った感触をまとめるに、「デッキとしてちょっと遅くなったのに、大打点が安定して出せるわけでもなく、おまけに特定のデッキに対する耐性が高まったわけでもない」という中途半端なものになってしまい、結果としてデッキパワーを下げてしまっただけ、となっていたのです。
ということで、一度「青スライ」とはなんぞや?という原点に返ってみることとなりました。
・【シロー・アマダ】が2ターン目から殴り始め、【フルバーニアン】に換装できればほぼ勝てる
・【試作3号機】は強いが、適正とスロットの関係上、「青ウィニー」からの派生として見た【フルバーニアン】入り「青スライ」には共存しにくい
・中途半端な速度に調整してしまうと、そのデッキの持ち味すら殺してしまう
反省点を見返し、新たにデッキを調整しました。
ここで進むべき選択肢は2つ。
1、【ガンダム試作1号機フルバーニアン】をあくまで「換装できるといいな」程度と見て、投入カードのパワーをあげ、軽量カードを減らす「重くする」チューン
2、【ガンダム試作3号機】の投入をあきらめ、「【シロー・アマダ】→換装」による打点に特化した、「軽量化」チューン
つまり、「青スライ」から「青単中速」に寄るか、「青ウィニー(青速攻)」に寄るか、という選択肢を選ぶ必要が出たのです。
ちょっと話が寄り道しますが、実は当店店員でも広島大会に「青単中速」デッキを持ち込んだ人がいました。
白以外のビートダウンデッキ(青や緑など)にはかなりの勝率をもった強力デッキだったのですが、最大の天敵である「青茶第7次宇宙戦争」とあたったことにより、3勝2負という残念な結果となっていたのです。
このことを踏まえ、「青中にとって相性の悪い白は、人気が高いためあたる可能性が高い」「対青茶は青単中速でも青単スライでも厳しいが、青中よりはマシな勝率がほしい」という判断がなされ、
後者である「軽量化チューン」が行われました。
ここでその時に作成したデッキをご紹介いたしましょう。
速攻仕様の「青スライ」です。
組まれて間もないデッキですので、まだまだ改良の余地が残るデッキ、ともいえますね。
■『青単スライ・青ウィニー仕様』 |
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ユニット |
3x プロトタイプガンダム |
| 【1枚制限/自軍】1国力3/1/3 |
3x ガンダムMk−II |
| 【1枚制限/自軍】1国力3/1/2 |
3x ジムコマンド(モルモット隊仕様) |
| 1国力2/1/2 【脅威の装甲】とコンボ |
1x ジムストライカー |
| 1国力3/0/1 |
3x ボール改修型 |
| エンドドロー |
2x ガンダムEz8 |
| ユニットを廃棄してリロールイン |
1x ガンダムEz8 HMC |
| 3国力、両適正の高機動 |
1x ガンダム(ハイパー・ハンマー装備) |
| 「換装:ガンダム」 換装要員&ブロッカー |
3x ガンダム試作1号機フルバーニアン |
| 「換装:ガンダム」 除去されにくい高機動 |
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キャラクター |
2x アストナージ・メドッソ |
| リロール効果or特殊効果付与キャラクター |
1x クリスチーナ・マッケンジー |
| 「名称:ガンダム」に乗って資源分ドロー |
3x シロー・アマダ |
| −1/±0/±0コインを乗せて格闘UP |
1x マーベット・フィンガーハット |
| 自軍「男性」がいれば本国サーチ |
1x ユウ・カジマ |
| セットリロール、破壊→ハンガーへ |
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コマンド |
3x 急ごしらえ |
| ドローカード |
3x 周辺警護 |
| ヴァリアブル(1) オペ破壊 |
1x 慈愛の眼差し |
| 破壊無効&永続本国回復 |
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オペ |
3x 脅威の装甲 | | 破壊無効、「モルモットジム」とコンボ |
1x 戦技の習熟 |
| サイズアップ |
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国力 | 10x 青基本G |
1x 貴族主義抵抗派 |
| 特殊G破壊 |
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先述のとおり、【ガンダム試作3号機】を抜いて、速度を重視した構築です。
極端な話、「【シロー】が乗ると勝ちに大きく近づく」ことが証明されていますので、今回は3枚積み。
超強力なシークレットレアカード、【慈愛の眼差し】と【戦技の習熟】も投入されています。
近い速度同士のデッキが戦った場合、【慈愛の眼差し】のあるほうが勝つ、といってもいいほどでしょう。
また、中速デッキ相手だと【戦技の習熟】のサイズアップが非常に有効です。
交戦するとコインが乗りますので、格闘3ユニットがすぐに拠点を突破できるようになる点も重要ですね。
慈愛の眼差し
コマンド 0/2/X
プリベント(3) ヴァリアブル(3)
(常時):X以下の合計国力を持つ、自軍カード1枚の破壊を無効にする。
第2テキスト
(戦闘フェイズ):《0毎》コイン以外の自軍カード1枚を、選んでゲームから取り除く。その場合、自軍本国を3回復する。
戦技の習熟
オペレーション 0/2/0
【1枚制限/自軍】 プリベント(3)
(自動D):コイン以外の自軍ユニットが交戦中となった場合、このカードの上にコイン1個を乗せる。
(常時):《R》自軍ユニット1枚は、ターン終了時まで+X/+X/+Xを得る。Xの値は、このカードの上にあるコインの個数と同じとする。
このデッキはなかなかの勝率をたたき出す、強力なデッキでした。
しかし、【ガンダム試作3号機】がなくなったことにより、相手ユニットに触ることができない、「殴るだけ」のデッキになっています。
対応できるデッキの幅が狭まったことは否めません。
また【ガンダム試作3号機ステイメン】も失ってしまったため、相手の破壊カードへの耐性も低下し、再び【気化爆弾】が弱点となってしました。
これにより、対緑に弱くなってしまったのです。
しかも、現在は【ガンダム試作2号機(MLRS仕様)(18弾)】タイプの火力型緑単中速が流行しています。
緑は現在、当たる可能性、という意味では白と並んでトップクラスに高い色です。
緑耐性が下がってしまった以上、デッキに高い評価を与えることはできません。
気化爆弾
コマンド 2/2/0
(配備フェイズ):合計国力の合計値が6以下になる、任意の枚数の敵軍ユニットに3ダメージを与える。
ガンダム試作2号機(MLRS仕様)
ユニット 2/5/2
プリベント(7)
(自軍ダメージ判定ステップ):《1》このカードが戦闘エリアにいる場合、自軍捨て山の上のカードX枚をゲームから取り除く。その場合、エリア1つにいる敵軍ユニットにXダメージを振り分けて与える。ただしXの値は、7を下限とする。
宇宙・地球 3/0/4
また、【慈愛の眼差し】を出せるとほぼ勝てる、とはいいましたが、逆にいうと「出されるとほぼ負ける」ということ。
対策として【貴族主義抵抗派】を投入してはいますが、さすがに限界があります。
最後の最後まで使用デッキの選定にはあったのですが、結局は使用を断念。
「相手の場に触ることができる」
「打点が高い」
「相手のGを破壊することができる」(【慈愛の眼差し】を対策することができる)
これらを満たしている「緑単サイクロプス隊」の使用に踏み切った、というところですね。
今回はここまで。
次回は他の使用候補だったデッキたちをご紹介いたしましょう。
なお、今回ご紹介したカードは全て最寄のカードキングダムにてシングル販売しております。
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