いけっち店長夢日記
2004

→11月分はこちら
→10月分はこちら
→9月分はこちら




2004年1月27日 店長 VS 愉快なパパたち(性教育について考える)


 今回の日記には一部(多数)下品な文章が含まれています。
 上品なお子様は早くここから逃げて!!



 最近、けったいなメールがよく来る。カードゲームを子供と遊んでいる“お父さん”からだ。
 ほとんどは心温まるナイスな“空からこぼれたストーリィ”なのだが、類は友を呼ぶのか、

「店長の下品なところが気に入りました。下品良し! 下品万歳! 下品帝国!

 などという、日本の将来が心配になるお便りもいくつか。
 確かに私はほんの少し下品ではございます。今日も替え歌を歌っていて、ハリーに叱られました。


オレ「♪はじめて〜のチュウ、君とチュウ♪」

ハリー「キテレツ大百科ですな」

オレ「えぐり〜込む〜舌が〜♪ 初め〜てなのに唾液がoh! いいっぱい♪」

ハリー「・・・・・・」

オレ「♪からみ〜つ〜く〜舌、すごいテク、抵抗でき〜ない〜♪」

ハリー「いや、早く死んでください

 とまあ、日常の1ページなのですが。



 それでは、今回もまた愉快なお父さんのお手紙をご紹介しましょう。





 はじめまして。というか、通販ではお世話になりました。Kと申します。
 突然のメール失礼かとは思いましたが、先日拝見した構築デッキ購入者のお父さんの記事に触発され、居てもたってもいられず勤務中にもかかわらずメールしてます。

 遡ること数ヶ月前。
 遊戯王TCGにすっかり飽きた息子がDMで高学年の先輩にタコ殴りにされて帰ってきたことが事の発端です。

 当時1年以上の長期計画の下、妻を洗脳しようやく家計簿の1項目に「遊戯王カード購入」を差し込み、妻にもデュエルを教え込む事数ヶ月。。。海馬弟位のレベルにまで上達させ、我が家では「裏マリク」と崇められていた私でしたが、息子がトイレにアドバンスを水没させてから家では遊戯王は封印の道を辿る事に。。。
 しかも近所の子供達からデッキ構築の博士としてちょくちょく集まる悪の集会所としての噂が流れると、やむを得ず完全に封印してしまいました。

 その後、ポケモンルビー・サファイヤにうつつをぬかしていたのですが、遂に運命の時が。。。

 初めはとにかくデッキ強化を目的に「検索・フューチャービー徳島」にヒットし、独学を重ね通信販売にてちょこちょこカードを購入させて頂いておりました。
 その時の私の眼中には「カード購入・強いデッキ」以外に興味がなかったので気がつきませんでした。
 しかも、通販のメールのやりとりでは店長の紳士っぷりに踊らされていました。

 ところが。。。遂に禁断の「FB徳島・裏日記」の存在を知ることに。

 そこには驚愕の事実が!

 な、なんとそこには店長の暴れっぷりが赤裸々に記されているではありませんか!

 少し自分と同じ匂いがするなんて勘違いをするところでした。(店長注:勘違いではありません)

 それからというもの、毎日飽きもせず息子とHPをチェックする始末。
 息子は4歳(現在7歳・小1)の時にすでに性教育を終えていたので(教科書「みんなあげちゃう」)無理なくすんなりと入っていけると思っていたのですが、結構奮闘しました。
 今では恐いもの見たさに軽く震えながら楽しみにしております。(店長注:なぜ震える?)

 ただ、妻にこの事実を教えるべきかどうか迷っている今日この頃。
 おそらく前回同様に洗脳、いや前回よりもかなり強力な洗脳なしにフューチャービーを訪問することはある意味「決死の覚悟」が必要か? 
 妻は私が「エロエロサイトにまたはまったのか?」くらいに思っていると。。。まさか、こんな過激サイトを日々しかも息子と見ていたなんて知ったら。。。

 お蔭様で息子は近所では評判のデュエリストに育ちました。
 しかし、師匠が良くないせいか屈折してしまいました。
 この前、陰でこっそり盗み聞きしていたら、

「ハ、ハ、ハ。そんなデッキで俺様に勝てると思ってるのか! ちょろちょろと目障りな奴め。くらえ! 滅びのバーストストリーム!!!

 なんて意味不明な会話をしておりました。
 良く見ると相手は近所で評判の番長タイプではありませんか! しかも小6! 
 明らかに素手デュエルでは秒殺されてしまいそう。。。
 ところが、この辺の子供ときたら牧歌的で面倒見が良く、しまいには「俺のデッキ調節たのむよぅ」なんて情けない声を出してました。

 長々と雑談はさておき、毎回、非常に楽しみにしております。声を出してパソコンの前で笑っている姿はお見せ出来ませんが、一つの迷いは確実に吹っ切れました。
 というのも、自分の子供時代と比較してこんな事に本気になって将来大丈夫なのか? という思いがどこかにありました。
 でも、日記を読み進めるなかでまんざらでもないと思えるようになりました。これからも是非是非信じる道をひたすらに突き進んでください!
 僭越ながら不肖私は遠く宮城県より熱いエールを送っております。

 それから、息子が徳島に行きたい! なんて無茶言うもんですから、

徳島って外国だよ! 中国あたり。日本じゃないよ!

 って教えてありますので当分遊びにはいけません。行くときは事前にご連絡致します。
 (店長注:たしかに四国は海外には違いありません)

 私自身、厳格な親の躾でおもちゃ厳禁!で育ったせいか、今、子供以上に夢中になっております。
 仕事中、真面目な顔してエクセルの表計算でクリーチャーの特性やらコストやらをデータ化して更なる高み目指して頑張ってますんで、店長さん始め愉快な仲間達の皆様どうか日本の明日の業界発展の為に日々邁進してください。

 長々と失礼いたしました。

齢32歳、孔雀舞大好き!、1児の父より。




 で、こちらのメールへの返信がこんなカンジ。


 いやぁ、楽しませてしただきました。なかなか心の闇に囚われた(遊戯王)&のようで、共感を覚えます。
 そーかー。性教育はみんなあげちゃうでいーのかー。オレ自身はスサノ王だったよーな気が(レイプじゃねーか)。
 じぁあオレの子供には遊○王エロ同人誌でも投げ与えるかな。ブラッ○マジ○ャン○ールがあんなことやこんな目に。

 なにせ、


裏遊○ 「どうしたんだいル○ーズ、そんな目をして」

ルイ○ズ 「キュウゥ〜ン・・・。」

裏○戯 「あぁっ! ル○ーズ! いつものように、君のそのしっぽで! しっぽでぇ〜!」


 なんて、素敵な獣姦ネタまで書かれてますし。

 「大人になって、こんな事してていいのか?」と、至極まっとうなことでお悩みだったとの事ですが、今や日本の国が世界に自慢できるものと言えば、何といっても子供文化≠ネのですから、それを楽しめるという事は、正にこれからの日本人のあるべ き姿として、誇りに思ってよいのではないでしょうか。

 昔から、日本ほど子供を大切にする文化は世界でも珍しく、ヨーロッパでの子供の地位が単なる小さな大人だったそうです(過酷な生活条件のため、子供すら労働力として使わざるをえなかった)。

 それに対し、江戸時代の日本における子供の扱いは、神様のようなもの
 将来の国を担う人間として、親だけでなく、全ての大人に子供を教育する義務感があったと聞きます。
 だからこそ、よその子でも平気でゲンコツ食らわしたワケですね。

 そんな土壌から生まれた日本の娯楽文化が、豊かになりつつあるアジア圏や、アジアに対する偏見の薄れてきたヨーロッパに受け入れられ、必要とされてきているのは、至極当然の事と思います。

 『千と千尋の神隠し』のゴールデンベアー賞受賞や、世界的なポケモン ・ブームなどは言うまでもありませんが、今、「世界の、日本に対するイメージ」の大掛かりなアンケート調査によると、今までの「勤勉・豊か」というイメージを追い抜き、「すぐれた文化がある」というものに変わってきているそうです。
 言うまでもなく、日本マンガ、ゲーム文化の影響でしょう。

 まぁ、日本人の欠点として、「本当にすばらしい物を、恥ずかしがって低俗とみなしてしまう」というのがありまして、そのせいで浮世絵も滅んでしまったのですが、カードゲームで遊んでいるとそういった狭量な偏見に悩まされる事もございます。
 お互い、がんばりましょう。


 関係ありませんが、今当店で上映している遊戯王のアニメで、裏遊戯が、「相棒!」と叫んでいます。それを見た常連のS少年が、

「あいぼう・・・・ラブ・スティック、か。」

 とかつぶやいています。

 危険な状態かと。




2004年1月20日 本人でつが。

 先日、広島に用があり出かけることに。

 ついでに、広島駅近くのフタバ図書さんで開催されるデュエル・マスターズ(以下デュエマス)の大会に出場することに。ここの大会は、前回は124人も集まったそうなので期待。
 しかし私も、DM研究所が御好評いただいている以上、恥ずかしい結果を出すわけにはイカン。本気デッキを使う事にする。


 開始受付は12:30。危うく遅刻しそうになる。いつもは大会を開催する側で、遅刻者にはガミガミ言う俺だが、我ながら情けない。

 どうやら今回の参加者は80人前後で、前回よりは少ないようだ。とは言え、80人のデュエリストが集まると凄い殺気。
 大会はA〜Dの4ブロックに分かれて予選を行うので、待っている3/4は、仮設テーブルでデュエルしたり、トレードしたりしている。
 特に仮設テーブルでデュエルしている辺りに、見物人いっぱい。
 日ごろカードゲーム屋の店長として飽きるほど対戦を見ているオレだが、こういう所でデュエルしている人を見るとやはり楽しくなってくる。
 デッキはいくつも持ってきているので、オレも順番待ちすることに。

 見ると、対戦中の2人は中学2〜3年生と小学校高学年といったところ。
 ところが中学生の態度が悪い。小学生の出すクリーチャーを、毎ターン【バザガジール・ドラゴン】で撃破するのだが、相手のカードを折れそうな程ひっつかんで、相手に投げ返す。
 見かねて、「おいおい、相手のカードを乱暴に扱っちゃイカンぞ」と声をかけると、その中学生、「なんだ? このオッサン」という目でにらんでくる。

「じゃあ、どうすんだよ?」

『むぅ、口の訊き方も知らんガキだ…これがオレの店でなら、電気あんま10分間、天国と地獄を無限ループ≠フ刑である』と思うが、あくまで嘘臭い笑顔を崩さず、

「手で指し示すだけでいいんだよ。シールドを破壊する時も、シールドカードを叩いたりしちゃダメだよ。傷が入るから」

 と、アドバイスする。
 カードゲームをする上での基本マナーというか、当たり前の事だが、彼らは知らなかったらしい。まぁ、デュエルスペースに店員が色々と口出しして教える所(当店みたいな)でないと、そんなモンかも知れん。

 結局その中学生はその後【ヘル・スラッシュ】を使っておきながら、抜き忘れていた【エグゼ・ドライブ】に殴られ、死亡。失礼だが、かなりアホな死にかた。

 てなワケで、次はオレが小学生君に挑戦する事する。

「よ〜し、では君。強いデッキかっこいいデッキひどいデッキのどれと対戦したいかな?」

 びっくりして、周りの友達と相談する少年。

少年「この人強そうだよ」

オレ「うむ。強いぞ」

少年「自分で言ってるぞ! この人!!」

オレ「ぐはは。かかって来い! こわっぱ共!!」

 …自分から挑戦しといて、何が『かかって来い』やら。


 何故かひどいデッキ≠選ぶ少年。『ハイドロ・デストラクション』という当店通販でも売ってるコンボデッキだ。

 試合終了。
 少年の場には、たった一枚のマナカードしか残らなかった。


少年達「ひでぇ!! 大人気ないよ! この人!!」

オレ「ぐわはは!! だからひどいデッキだと言ったろうが!!
 ……しかし、なかなかやるではないか少年。オレはお前の場のカードを全て無くしてやるつもりだったのだがな。1枚だけ残ってしまったな。マナカード1枚、だけだがな! ぐわはははは!!!」

少年達「ひでぇ!! ひでぇよ!!」


 突如出現した大魔王に、次々とかかって来る少年デュエリスト達。しかし魔王はハンパではなかった!!

オレ「くらえ! 『サバイバー・トルネード』、クルーブレイカーで6枚ブレイク! 【シグマ・トゥレイト】がもう一匹いるから12ブレイク、サバイバーは他に5体いるから全部で17ブレイク!!! 君、3回以上死んだぞい!?

少年「ぎゃああ!!」

オレ「ハイドロ・ハリケーン3回目! おや? 君は手札がいっぱいでうらやましいなぁ。ところで、場のカードはどこ行ったの?」

少年「バカー!!」

オレ「何ィ!! バカだと!? バカとはこんな顔の人の事を言うのだ!! むぎゅるぶぎゅるるう」

少年達「きゃはははは!」

 盛り上がる我々。
 おかげで、自分のDブロック予選が始まったのに、気付かないところだった。


   スタッフの方は、大人数相手に手馴れた様子。多分、何度か地獄を見たのだろう。
「それでは始めてくださーい。」
 お互いに礼をさせるべきだと思うが、どうだろう? オレはいつもの癖で、深々と礼をする。つられて礼をする対戦相手の少年。

 少年は、ようするに、切札勝舞型デッキ≠セった。
 このタイプのデッキの恐ろしいパターンは、小型で速攻してきて、そいつらを【地獄万力】で凌いだと思ったら、ありえない大きさのドラゴンが1匹づつ出てくる事。
 しかし、それは偶然でしかありえないパターン。
 マナ加速も入らず、ドロー加速もなく、中型クリーチャーなしで小型から大型へ繋ぐ事など、普通の小学生の構築力ではできない。その少年のデッキも、とてもバランスがとれているとは言えなかった。

 オレのデッキは、、『ばかみたいにマナの出るデッキ、略してばかナ=xである。
 4ターン目の【ロスト・ソウル】で、少年の手札はゼロに。
 続くターンの【地獄万力】でクリーチャーは壊滅。
 後はオレの【ボルメテウス・ホワイト・ドラゴン】が大暴れで終わりだった。

 1回戦目が終わり、デュエルスペースを出ると、子供達がわらわら寄ってきた。また魔王モードになるかと思ったら、みんな口々にデッキアドバイスしてくれと言う。
 そんなに簡単に、魔王の軍門に下って良いのか?
 次々と突きつけられるデッキを吟味し、アドバイスしてゆくオレ。

「うむ、ドローが足りん。【ミスト・リエス】を入れ、マナ加速に自然を入れるか、チャージャーがいる」
「これもドローが足りん。よいか少年達、よい機会だからよく聞いとけ。
 とにかくドローするカードを入れろ。引きたい、使いたいカードをたくさん入れるより、まずそれを引くためのカードを入れるんだ。遊戯王で一番強いカードは何かわかるか?」

【サンダーボルト】とか、【ブルーアイズ・ホワイト・ドラゴン】とか、口々に言う少年達。

「違う。【強欲な壷】だ。君達が強いと思って入れたカードを2枚引くんだろ? 2倍の強さって事だろうが
 厳密に言うと、少々話は違ってくるのだが、子供には解りやすい例えだ。

 調子にのってアドバイスを続け、述べ40人ぐらいのデッキ診断をするハメに。
 何人かは、「ほぅ、なるほど、オリジナリティーがある。こいつ才能があるぞ」と思える子供もいて楽しいのだが(後でオレと当たったので、気の毒だが撃破)、ほとんどが切札勝舞の出来そこないデッキ。
 マンガの影響はものすごく強く、とにかく子供はマネしたがる。それだけに、かなり心配になった。

 なにしろ、デュエマスを知ってる人ならみんな思ってる事だろうが

 ……主人公、勝負君のデッキは、とにかく弱くて……

 彼のマネをしている限り、いつまでたってもデュエマスの本当のデッキの組み方はわからないままなのだ。
 デュエマスの、本当のデッキ構築のおもしろさを理解するためには、主人公のデッキが邪魔になっていると思うのだが、どうだろうか?
 このままでは、『ごっこ遊び』からスタートする子供と、『純粋にカードゲームとして』遊ぶ子供の差は開く一方だと思うが、考えすぎかな?

昔、玩具業界で、
「子供達の間で、名人≠ェ発生し、誰もその子に勝てなくなった時、その遊びは終わる」
と聞いた事があるのだが。


 大会参加者の中に、金髪のにーちゃん(大学生ぐらい)がいた。少し話してみると、「お、この人、カードげームが解ってるな」という人だったので、そのまま話し込む。

オレ「ところで、どこかデュエルマスターズのホームページ見てる?」

青年「あぁ、いくつか」

オレ「どんなところ? (良さそうなところがあれば、教えてもらおう)」

青年「友達のHPと・・・、あとオレはあんまり好きじゃないんですがフューチャービー徳島とか」

オレ「…ほ、ほう(ピクピク)。オレも見てるが(当たり前だ)、どこがイカンのかね?」

青年「何つーか、そこの店長がですねぇ・・・」

店長「店長が」

青年「店長が紹介したデッキが有名になって、子供達がマネするのがイカンと思うのですよ」

店長「いや、イカン…のか?」

青年「みんな同じデッキになるでしょう? おもしろくなくなるし」

店長「いや、強いデッキだったら広まるのは仕方ないし、教えるのも悪い事じゃないでしょう?」

青年「おまけにデッキが流行ったら、今度は流行ったデッキに勝てるデッキを書いてるじゃないですか?」

店長「それよ!! ほら、『スラッシュ』がはやってつまらなくなるから、責任感じて対策考えてるやん!? エライよあの人!! きっと良い人!!」

青年「さてねぇ………」


 そこから1〜2分、言い訳しまくるオレ。


オレ「儲かるわけでもないのに東京行ったり、わざわざ言わなくても良いのにゲームの文句をお客さんの立場で言い続けてメーカーの人たちに怒られたり、わざわざ『スラッシュ』とか『サバイバー』とかの光っているカードが入っていない安いデッキを紹介したり、そもそもマネされるのは店長と関係ないし…とまぁ、実は、私がその池っち店長なんですが」

青年「……ぐはぁ! なにかそんな気が途中からしました! すんませんすんません!!」

オレ「いいでつよ。あんまり好きじゃないんでしょ。深くキズ付きましたよ。げしょげしょ」

青年「好きっ! 今好きになりました!」

オレ「ウソよ! 優しい言葉でごまかさないで!!」


 まるで男女の濡れ場だ。


オレ「……いやぁ、しかしまさか、読者に直接文句を言われるとは(笑)」

青年「こっちもびっくりしました」

オレ「日記のイメージそのまんまの人だろ」

青年「そのまんまですねぇ」

オレ「ネタも作ってるワケじゃないのを、君は理解したな? 自らの体験でもって!?」

青年「体験しました!」

オレ「あんまり好きじゃない?」

青年「もう好き」

 脅迫だ。


 そうこうしている間にも大会は進み、時には子供達に追い詰められながらも、とりあえず勝ち進めさせてもらう。試合が終わったらまた子供達が寄って来て、デッキ診断が始まる。


 で、80人のプレイヤーはいつの間にか絞り込まれ、4人での準決勝戦が始まる。オレの前に座ったのは………

さっきの青年「ど〜も〜」

オレ「やっぱりな〜。決勝で当たりたかったけど、しょうがね〜な〜」

 彼のデッキは、赤黒の除去デッキ。手札破壊とクリーチャー除去を繰り返し、ドロー加速の多いデッキに対しては敵デッキが切れるのを待つという、つまりパーミッション・デッキ。
このパターンのデッキは、当店店員ハリーも危険性を指摘しており、実は凄く強い。(そして、スラッシュ∴ネ上におもしろくない)

 その上、彼は当ホームページの読者。こっちのデッキの各カードの枚数を完璧に暗記しており、(見事だ!!)何を何枚除去したか確認しつつプレイしてくる。
 結果、こちらの唯一と言えるアタッカー、【ボルメテウス・ホワイト・ドラゴン】2枚と、その上【バザガジール・ドラゴン】は狙い撃ちされ、打つ手が無くなった上に【ヘル・スラッシュ】でデッキアウト。
 オレの進撃はここまでだった。


 その後の3位決定戦が行われ、相手は普通の青緑リーフ・スマッシャー。いつも通りのパターンで【ボルメテウス】が大暴れして勝利。
 結果、オレの大会成績は3位となりました。

「…ふぅ、何とか面目の保てる成績か。ヘタに2〜3回戦目で負けてたら、帰ってハリーにゴミ箱に詰められるからな。(デッキではなくオレが)

 優勝できなかったのは残念だったが、納得のいく敗北だったのですっきりした気分で何人かの子供達の挑戦を受ける。
 当然皆殺し。
 さらにすっきりする。すっきり先生。


 すっきりしすぎて、会場にデッキを忘れて帰る。



2004年1月5日 投げっぱなし日記

 日常の出来事なんて、オチがつくことはめったにないじゃないですか。えぇ、うすた京介先生(漫画家)もそう言ってるでしょ。


12月 あは〜ん日
 ゴミ箱の上に座っていると、お尻がはまり込んで抜けなくなる。
 そのままでいるとだんだん慣れてきて落ち着くようになった。前世でヤドカリだったのかもしれない。
 店長がゴミ箱に入っている店、フューチャービー徳島店。


12月 いや〜ん日
 ゲーム中の池田少年(前頭部うすめ)の横に黙って座る俺。手にはガッシュベルTCGの魔本。

池田少年「・・・店長、なにか用ですか?」
オレ「今日からお前は、オレの魔物だ。いいな」
池田少年「はあ?」

 魔本を構え、対戦相手を指差し叫ぶオレ!

オレ「『ビカル』
池田少年「・・・店長」

オレ「『デコル・ピカルガ』!!
池田少年「なんですか! それ!」
オレ「前頭部からまばゆい光を発する呪文。出ないのか?」
池田少年「出ませんよ!

オレ「ならこれだ。『ハゲル』
池田少年「ハゲません! いや、そんな呪文出ません!」

オレ「魔界の王を目指せ! 『うぬぅ、私はハゲた王様になるのだ』と言え!」
池田少年「言いませんよ!」
オレ「ちぃ・・・」


 今度は風船君の横に座るオレ。

オレ「『プクル』

 付き合いがよい風船、ふくらむマネ。

オレ「『プクル・ハレツガ』!!

 爆発するフリをする風船君。

オレ「いや、お前が爆発してどうすんの?!」
風船君「ホントだ! リタイヤですね」

オレ「う〜ん、他に魔物になりそうな子供はいないかな」
ハリー「店長、働いてください・・・」


12月 やめて私には夫が日
 デュエルスペースに転がってた雑誌『ムー』(オカルト)を読んでいるお客に声をかけるオレ。
オレ「おぉ、『ムー』か。誰が置いていったのかな」
お客「店長が買ってきたんじゃないんですか?」
オレ「まさか! オレはこーいうの信じないし。馬鹿ネタとして読むことはあるけど」

 けげんな顔でオレを見るお客。

オレ「・・・どうしたの?」
お客「この本は正しいことを書いてますよ」

 この目はマジだ。

オレ「・・・なんで?」
お客「だって、この本を出版しているのは学研ですよ?! 間違っているハズないでしょう!!」

 2003年最高の恐怖がオレを襲った。


12月 郵便配達員は2度ベルを鳴らす日
 構築デッキをお買い上げになったお客様からメールが届く。
「前略、“スラッシュ”を買った者です。子供も『なるほど、これは強い』と大喜びです。弟のほうも『ぼくも強いデッキが欲しい!』と言いだしました。そこで“サバイバートルネード”を一つ注文いたします」
というもの。

 たぶん知らないで注文されたのだろうが、“サバイバートルネード”は、“スラッシュ”にほとんど勝てるメタデッキ。
 これにより弟にボコられた兄が、またなにか注文してくるんじゃないかと思うと・・・、死の商人になった気分

 別件。
「前略。北海道でDMを楽しんでいる、通称“破壊のおっちゃん”と言われている者です。店長さんの“スラッシュ”に惚れて、日々修行しております。
(うんぬん)
 最近勝ちにくくなってきましたが、どうすればよいでしょうか?」

 今まで何件か“スラッシュ”について訊かれましたが、つまり、いつの間にかあの『暗黒やさぐれDMがキライになるデッキNo,1“スラッシュ”の伝道師』のように扱われ、ついうっかり核兵器の生みの親になってしまったアインシュタインの気持ちがわかる昨今。

 とりあえずメールの質問には、「使うな」と返しておきました。
(マジメな話、最新型スラッシュについてはDM研究所24回をご覧下さい)