いけっち店長夢日記
2004

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2004年2月11日 えっちな? おばあさん?

 ある日お孫さんを連れて、当店には似つかわしくないとても上品な物腰の和服のおばあさまがいらっしゃいました。
 孫の少年はデュエルマスターズのシングルコーナーに夢中。
 手持ちぶさたのおばあさまは店内を見回り始めました。
 おばあさまにとっては珍しいモノ(=ワケのわからないモノ)ばかりのお店です。

 そのうちおばあさまは、店内でナンバー1のマックスエロさを誇るフィギュアコーナー(明らかに店長の趣味で選ばれたエロス臭ただようものだらけ)に迷い込んでしまいました。
 見ていたハリー店員はドキドキです。

 あぶない! おばあさんがピンチ!!

 何を考えたか、そこへ店長が近づきます。(さらにピンチ!

 ハリーのドキドキはマックス寸前です。

おばあさん 「店長さんでいらっしゃいますか?」
いけっち店長 「はい」


 おばあさん、うたわれるもの≠フフィギュア(アイヌ風の小さな女の子が切り株に座っている)が気に入ったようです。

おばあさん 「このお人形・・・・・・とてもよくできていてかわいらしいですわねえ」
いけっち店長 「ええ、よくできていますねえ」
おばあさん 「このお人形・・・・・・何のお人形なのですか?」

いけっち店長 「えっちなゲームのキャラクターです」

ハリー 「ずぎゃああ!!」

おばあさん 「まあ・・・えっちな

いけっち店長 「ええ。どーしよーもない大人がパソコンで遊ぶえっちなゲームに出てくるキャラクターです」

おばあさん 「こんなにかわいいのに・・・・・・」

いけっち店長 かわいいから、です」

ハリー 「うわーん! 店長!! それ以上はやめて!!」



 後日、この話を聞いた(ジャングルはいつもハレのちグゥのグゥにそっくりな)いけっち店長の彼女のコメント。

「この国が滅ぶのも時間の問題だな」

 らしいです。



2004年3月3日 

オレ「うぉぉぉぉぉっっ!!世界中の【ブラッディ・イヤリング】を我が手にぃぃぃ!!」
(※1【ブラッディ・イヤリング】:デュエル・マスターズ(以下DM)のカード。マジックで言う【ぶどう棚】みたいなもんかな?)

ハリー「どうしたんですか店長」

オレ「もういやだ! 構築デッキがいくら作っても売り切れまくる!
   毎日毎日『【ハイドロ・ハリケーン】デッキくれ』『ハイドロ売れ〜っ!』ってメールばっかりだ!!
   パーツが足りんで作れんっつーの!! 」

ハリー「はぁ…。たしかに最近なぜか当店はカードゲーム屋なのに、近所のカード屋からパーツを買いまくって、今やお得意様と化してますなぁ。
    おかげで構築デッキが売れても、そんなに儲からんという・・・・・・」

オレ「何か、最近のオレ、"デッキ作成マシーン"と化してないか?」

ハリー「そうですなぁ。本当ならソレが楽しい作業のはずなのに。ホロリ」

オレ「いや、楽しいけどね」

ハリー「・・・・・・。じゃあいいじゃないッスか!」

オレ「パーツが足りんのが困りモンなんじゃよ!
  『【ブラッディ・イヤリング】(強い)が足りないから、【ボーン・グール】(弱い)が入りました。エヘエヘ』
   なんていう訳にはいかんだろっ!?」

ハリー「しかしまぁ・・・・・・。
    【ブラッディ・イヤリング】買取150円、【フェアリー・ライフ】買取100円・・・・・・
    ってコモンをこんな値で買い取る店、日本中でうちくらいなもんでしょうが、それでも足りんのですから」

オレ「こうなったら・・・・・・。恥も外聞もない! デッキを買ってくれるお客様のためだ!
  ワシは旅に出るぞ!」

ハリー「現実逃避ですか?」

オレ「アホ。和歌山と大阪のカードショップを回り、必要なものを買い集めてくるのだ!


―――――

 というわけで、予算20万円ほどを握り締め、まずは大阪へ旅立ちました。
 しかしシングルカード買うのに予算20万円って・・・・・・

 しかも、必要なものはほとんどコモンだし。どうなることやら。


 大阪に着く。

「はて、ところでカードゲーム屋っつーのは、どうやって見つかるんじゃろ?

 自分がカード屋だというのを忘れ、根本的な問題点に今やっと気づくオレ。
 みなさんならどうやってみつけます?

○とりあえず、タウンページで"カード"を探す。
 ⇒クレジットカード関係しかない。

○"おもちゃ"で探す。
 ⇒店の名からはふつーのおもちゃ屋とカード屋の見分けがつかない。

○「確か、俺の店は"ホビーショップ"に入ってるよな?」
 ⇒ホビーで調べてもプラモ屋しか書いてない。

 結局、TVゲーム屋に片っ端から電話。何件かはカードも扱っていた。だが。

オレ「DMのシングルカードはございますか?」

店員さん「はい! いっぱいありますよ!」

オレ「コモンカードなどの、いわゆるカスカードがいっぱい欲しいんですが」

店員さん「はて? そーいうカードは捨ててますね。レアなら全部ありますが」


ちゅどーん

オレ「す、捨ててる?!」

店の方「はい(さも当然のように)」

オレ「いや、その光ってないカードにこそ、ゲームに使う重要なカードが!
   お客さんも欲しがりませんか?!」

店の人「はぁ…?」

 失敗。
 他にも何件か当たってみたが、同じように、レアしか置いてない。
 なんてもったいない人たちだ。
 フルコンプリートで一枚ずつ買えるようにするのが当たり前だと思っていたが、違うのか?!
 ちゃんとカードの価値を知って、大事に商品にしている店が少ない。

オレ「フルコンプにして店に出してないと、どんなカードがあるか子供達はわからんし。
   全部のカードの中から見比べて、選んでデッキを作るのが当たり前だと思ってたけどなぁ…。
   そりゃ、コモンを捨てるよーな店しか地元になかったら、ゲームもまともにできんわ…。
   みんな苦労してるんだなぁ…」

 いきなり暗礁に乗り上げた気分。

オレ「…そういえば、公認大会をやってるような店なら、まともにカードを扱ってるのでは?!」

 と考え、本屋で"ゲームぎゃざ"(カードゲーム誌)を購入。
ドンピシャ。『TCGイベント情報』のページを見てみると、ずらりTCG店の電話番号、住所が並ぶ。
 片っ端から電話してみる。
 結果、大阪で10件、和歌山で4件ほど電話して、まともにシングルを扱い、公認大会も行っている店を何件か確認できた。近場から行ってみることに。



 まず、大阪市周辺某所のカード屋さんに到着。
 おぉ! 当店以外で初めて見た! カード専門店で、子供がいっぱい集まってる!!

オレ「そうだよ…信じてた! カード屋はこうあるべきなんだ!!」

 今までは都心部の、大学〜社会人中心の、いわゆる昔ながらの専門店しか見てなかったため、「やさぐれた大人の集まる地味な場所」状態のカード屋しか見ていなかった。

「カード屋は、子供も大人も楽しめる場所になるはずだ!」

 そう信じて自分のお店を作ってきた。
 他の店もそうなるべきなんだと思ってたけど、なかなかよそでは見れなかった…。
 でも、絶対こういう店はもっとあっちこっちにあるはずだと信じてた。
 そして、やっぱりあった!

 その日はドラゴンボールTCGの発売日。中学生達が狂ったようにブースターを開けまくっている。
 デュエルスペースは24席。マジックも、DMも、遊戯王もガンダムウォーも遊ばれている!!

 うれしくなって、シングル買いそっちのけで子供達のデッキを見せてもらう。
 遊戯王、ガンダムウォーはかなりレベルが高いようだった。
 が、デュエル・マスターズは……やっぱり勝舞君型デッキ(小型クリーチャーと、大型クリーチャーが両方入っていて、速攻なのかドラゴンデッキかわかんないデッキ)が多いよう。他にもいろいろあったが、総じてもうひとつ。

オレ「よーし、ここはひとつ、オレが『真のデュエリストのパワー』を見せてやる!」

と思い、荷物を開けてみるが…デッキ持ってくんの忘れた。

オレ「あれ…? デッキがない」

子供「どうしたんだよ。『しんのでゅえりすとのぱわー』を見せてくれるんじゃないの?」

オレ「いや、デッキ持ってくんの忘れたらしくて

子供「……ふーん

 ものすごく不信な目で見られる。
 ここで、
『き、君達、インターネットはできるかな?! そこで"FB徳島"って調べてくれると見つかると思うんだけど、"デュエル・マスターズ"でも、かなり上で検索できるはずだよ! こんにちわ! いけっち店長といいます!』
と、名乗ろうとも思ったが、もし知られていないとハジの上塗りだわ、知ってる人がいても本人の証拠がないわ、シングルカードを買いに来たのが余計に恥ずかしくなるわで、何も言えず。

オレ「す、すまん。だが少年、速攻デッキでもないのにドロー加速が全然ないのはいかん。【サイバー・ブレイン】を集めたほうがいいぞ。(殿堂ルール告知前)」

 逃げるようにシングルカードコーナーへ向かうオレ。
 ショーケースには、色ごとに分けられてDMのレアが展示されている。エキスパンションはごちゃまぜ。

オレ「……。た、高いような…弱いカードなのに。逆に強いカードが安すぎて売り切れているような…」

 ようするに、『スーパーレアは全部1500〜2000円。ベリーレアは400〜600円、レアは200〜300円』とおおざっぱに値付けられている。
 よく使われているから高いカードとか、弱いから安いとかは無し。

 店長さんとお話してみても、「わしゃーカードがキライなんじゃーー」 というおじさんで、正直、店的にはあんまり勉強するところはなかった。(そりゃ当店よりは店の中が片付いているが)

 ことあるごとに、「わしゃーカードわからんし、キライなんじゃーー」という店長さんに対し、「まぁ、そういわずに、ぜひ楽しんでください! そのほうがお店的にもいいし、店長さん自身お仕事が楽しくなりますって!」と、なぜか説得するハメになるオレ。

オレ「で、コモンカードのシングルあります?」

店長さん「はい、これ」

 差し出されたのは、カードを直接入れた薄いファイル一冊。

オレ「…これだけ?

店長さん「そうじゃが

オレ「その…もっとないですか? たとえばクジを作るようにおいてあるクズカードの山とか? ファイルされてなくて、ダンボールに詰めてあるよーなのでもいいんですけど」

店長さん「いや、そーゆーのは捨ててるし

 ここもか!!

 スーパーがっかりするオレ。子供達はいっぱい遊びに来ていて活気があるのに、残念ながらお店がフォローしていない。
 それでも2万円分ほどのカードを買い込むオレに対して、疑問を感じた店長さんが聞いてくる。

店長さん「何かの業者の人?」

オレ「あぁ、デッキをたくさん作るのに必要なんですよ

  ウソは言ってない。

店長さん「ここだけじゃなくて、よそでも集めてるの?」

オレ「えぇ、何軒か行きましたが」

店長さん「フューチャービー徳島って店、行った事ある?

 なんでウチの名前がでんねん。

オレ「……えぇ、まぁ」

 ウソは言ってない。

店長さん「よく名前聞くンやけど、どんな店なんかのぉ?」

オレ「え〜っと、ここと似たような感じですよ。日中は子供だらけで、夜には大人が遅くまで遊んでるっていう」

 どうでもいいが、何でイの一番に、オレの店の名前が出てくるんだ?!

『まさか、このオヤジ、気付いているのかッ?! このオレのことを?!』

 カード屋が「カードが足りないんで、買いに来ましたー。エヘエヘ」というのはアルティメット恥ずかしい、と考えたオレは、あくまでも正体を隠すことに。
 即座に会話を切り上げ、店を脱出するオレ(なんて怪しいヤツ)。

 そのあと、大阪市内の店を三軒回るも、たいした収穫はなし。
 とにかく【ブラッディ・イヤリング】、【フェアリー・ライフ】などのコモンがなかなか売ってない。あっても、4、5枚程度。【ブラッディ・イヤリング】など、黒が入るデッキにはすべからく4枚入るほどだというのに。200枚でも買うが。



 実家で一泊して、次の日は和歌山へ。電話で確認して、"マナソース岩出"さんへ向かう。
 電車に揺られていくうちに、ものすごく心配になってくる。


 すごい、いなか。

 ビルって何?というくらい、平らな風景。田んぼばっかり。
 マナソース岩出さん最寄の駅で降りるが、コンビニも見当たらない。

オレ「オレんとこの徳島も、都会とは言えんが…。こんなところでカード屋、できるの?」

 途中で買ったたこ焼きをつつきながら、10分ほど歩く。発見。
 TVゲーム屋とカードゲーム屋が合体していて、真ん中にレジがあり、区切られている。
 意外と(失礼)プレイヤーが集まっている。やはり今日はドラゴンボール中心らしく、5〜6人の中学生がトレードしたりパックを買ったりしている。ほか、マジックの高校生が3人ほど。
 店はきれいにまとまっていて、よく教育された丁寧な店員がなんと4人もレジにいる。当店みたいにドタバタせず、余裕を持って接客している。
 いろいろと感心。

 当店のレジは、特に土曜日なぞ地獄絵図だ。お客さんの行列に対し、明らかに処理が追いついていない。

土曜のオレ「買取か? おいこれキズがひでぇよ。何? 500円って書いてある? 半額だ半額! 250円! さっきのクジの子、どーしたの?! なに、当たった? 3等? すまんが、そっから自分で賞品取っといてくれ! おいオザわ、ガンダムのシングルはまとめた? 何? プロトガンダムが足りん? オレのデッキから抜くだと? バカモン! わしのデッキを骨抜きにするつもりか! 売り切れだ売り切れ! ぎゃあああああ! 下ううう〜! ファイルをひっくり返すな! うひぃぃぃぃ、カオスエンペラードラゴン踏んじまったじゃねぇか! ぎゃあああ折れたあ! まぁえぇわい、こんなカードキライじゃし。 え? ハリー、そういう問題じゃねぇって? いやだからその、何じゃ、さっきの少年、250円なら売らないと? アホ! だったらすぐ返事せんかい! おーい、ビデオが切れてるぞ、誰かビデオつけてくれ。はいはい、何? カードダスが詰まった? DMの? 君はさっきから4回くらい来てる子じゃねーか! だから故障中だって! 100円返すから、カードダスはあきらめてくれってば。こらぁ! 昼間っから"デ・ジ・キャラット"ビデオを流すな! うちはアニメイトじゃねーんだから! アフォ! "おジャ魔女どれみ"もいかん!!」

――話を戻そう。
 とにかく、マナソースさんは品揃えもよく、丁寧な対応にも好感が持てた。
 こう言っちゃ何だが、こんだけ力があるのにもったいないような…。いや、もしかしたらカード屋は、ほどよくイナカな所にあって、地域に密着した感じで営業するのが似合うのかもしれない。

 で、これだけ駆けずり回った結果、やっぱり【ブラッディ・イヤリング】が足りず。
 DMよりガンダムウォーのシングルを大量に買い込む結果となった。
 一番の収穫は、途中のおもちゃ屋さんで特価だったアニメ『遊戯王デュエルマスターズ』のビデオ、500円。投げ売り。



 目的はあまり達成できなかった。
 だがやはり、いるところには子供たちがいて、楽しそうにカードゲームをやっているのが確認できたのは良かった。
 めずらしく、いいお話で終わり。



 と思ったが後日談!
 殿堂ルール(制限カード)発表により、1枚400円で買い集めてきた【サイバー・ブレイン】50枚が紙クズに!!
 商売って難しい。トホホ。



2004年3月9日 

 
 ある日のデュエルスペース。
 平和に遊んでいる当店バイトの下うぅとおざワの2人に、店長から地獄の指令(ヘル・ミッション)が下った。

店長「2人でドラゴンボールTCGを研究し、デッキを組め!」

おざワ「えぇ〜! イヤですよ! だってアレ、ゲーム作ったの○RGでしょお?」

下うぅ「あそこのゲームはドラゴンドライブとか、ヤバイのばっかりですからねぇ。んふんふ」

店長「わかっとる! だからオレはやらんのだ。しかしコレも商売。まかせたぞ」

おざワ「横暴!! 店長横暴!!」

下うぅ「んふんふぅ!!」

店長「わかったわかった! ボーナス出すから」

おざワ「どんなボーナス?」

店長「シングルカード3000円引換券

おざワ「(ゴクリ・・・)やりますか、下うぅさん」

下うぅ「んふんふ」

 というわけで、フルコンプリートファイルを見ながらデッキを組み始めた2人。
 さすがにこれまでありとあらゆるゲームをやりつくしてきた当店グッドスタッフ、あっという間に“ドラゴンボールにおける強いデッキの作り方”を理解した模様。マジ早い。
 レジにいる店長のところにまで、2人の嬉しそうな悲鳴が聴こえて来ます。

「うひょー! ヤムチャ強えぇ! バカな! ヤムチャの癖に!

「例のあの、天津飯とのフュージョン体『ヤムハン』はないんですかねぇ・・・」

ミスターサタンにブロックされ続けるフリーザ様!! ありえん!!」

「ブッ! この魔人ブウやばい! 風船くん(当店常連少年)に激似!!」




 なんかすごい楽しそうです。
 デッキも2時間ほどで納得のいくものができた模様。デュエルも必要以上に盛り上がっています。
 気になった店長、2人に訊きます。


店長「下うぅ、もしかして・・・面白いのか?」

下うぅ「例によってシステムやバランスはヤバイんで面白いってのとは違うんですが、やっぱりドラゴンボールなので、思い入れの力で盛り上がるんですよ」


おざワ「ゲームの中身も色々理解しましたよ。このゲームは『強いカードが強い!』これだ!」

店長「いや、当たり前では?」

おざワ「程度によりますよ。もうムチャクチャ。でも、子供たちが楽しむにはいいかと」


店長「な、なんか仲間に入りたくなってきたぞ」

下うぅ「強いカード全部ファイルから抜いちゃいましたよ。んふんふ」

店長「よ、よこせ!

おざワ「いまさら駄目ッスよ」

下うぅ「自分でパック買って集めてください。んふんふ」

店長「うわーん!!」

 てなわけで、既に第3弾まで出ているドラゴンボールTCGですが、今のところ元気玉関連がアルティメット強すぎ。
 フリーザファンやピッコロファンにはツライ内容です。
 あ、ヤムチャファンはそれなりに納得の内容(狭)。能力は、あえてマジックで言うなら【こそこそするホムンクルス】(相手クリーチャーが弱かったら強いが、強かったら弱いカード)ですが(笑)


 ついでだから、ドラゴンボールの話。
 愛蔵本が発売され、PSUのソフトも人気のドラゴンボールですが、現在の中学生あたりでは読んだことのなかった子供たちも多い様子。オレが買ってきたコミックを奪い合って読んでます。
 こうして文化って受け継がれるのね。

 読み返してみると、やっぱり面白いですな。
 昔は、毎週毎週続きが気になって大変だったものです。

 オレの友だちの女性が、いきなり成長して背丈が伸びた悟空の大ファンになりまして、
「よく見たらすごい美形よ! 悟空ステキ! ああもう、同人誌書くしかないわぁ〜」
と盛り上がっていたのですが、いきなり5週間後、「じゃ、結婚すっか!」「んだ!」とチチと結婚してしまい、ものすごく落ち込んでいました。アホです(笑)


 オレはピッコロが好きで、海洋堂製のガレージキットのピッコロ(30cmぐらいのソフビ製で、マントを翻し、腕を組んで直立している超シブいキット)を持ってました。
 で、勤めていた玩具屋のプラモコーナーにディスプレイしていたのですが、子供ではなく、きまって若い奥さんが

「すいません、あのピッコロさんいくらですか!!? いえ、子供がどうしても欲しいって言うものですから・・・!」

 『ピッコロさん』て、さん付けですよ奥さん。
 それに子供を言い訳に使わんでも。
 あんたの子供、さっきから『きかんしゃトーマス』に心奪われっぱなしでしょ。

「すいません、非売品でして」

「そ、そうなんですか・・・(スーパーがっくり)

ということが、何度もありました。
 いやぁ、ピッコロさんってマダムキラーだったんですね。


 どうでもいいけど、ドラゴンボールのラストについて、
「実はやっぱりピラフがナメック星人で、スーパーナメック人と化したピラフがラスボス」
とか予想しませんでした?