□アメーバ団結デッキ(エイティーンアメーバ)
以前ご紹介した3色プランコントロールデッキは、デッキの半分以上がレアカード!というバブリーなデッキでした。
しかし、今回ご紹介するデッキは十分に強力なデッキながら、レアカードを極限まで減らした構成(たった1枚だけ! しかも主役ではないので無くても良い)という、前回とはまた極端に違うデッキです。
とは言え、団結カード【変幻獣バブルフェアリー(I-2)】が18枚も必要(枚数を減らすと途端に弱くなります。ご注意!!)なので、そう簡単には組めないかも?
いけっち店長「ある日、エキスパンションIII(激戦をもたらす者)が発売してすぐのころ、
蒲田店で遊んでたわけですよ」
シマムー 「はいはい」
いけっち店長「で、とある中学生が、『プランデッキが無敵でどうしようもない』って言い出した」
シマムー 「子供はすぐ“無敵”とか“どうしようもない”とかの言葉が好きですからね」
いけっち店長「カードゲームの長い歴史の中には、究極的には本当にどうしようもないカードもあるけどな。
それはともかく。『プランデッキ以外にも、勝てるデッキはいくつもあるぞ。例えば・・・俺はこの前“アメーバデッキ”に負けた』と教えてやった」
シマムー 「タイプや相性にもよりますが、確かにアメーバは強いですね。それで?」
いけっち店長「すると、『ええ〜? アメーバ?!』と馬鹿にしたように言いおる。『いや? 何で否定するの?』と訊くと、
『だって団結でしょ?』
と言う」
シマムー 「なんですかその固定観念!! うわぁ〜信じられない。もう、人類はいったい・・・ノーですよノー!」
いけっち店長「コラそこのロボット(くどいようだがシマムーはロボット顔である。・・・いや、
ロボットである)。こんな事で人類に絶望するな。
まぁなんだ、『団結だから弱い』なんて固定観念は確かに認識が甘いとは思うが、しかし、『まわりで流行ってる』『皆がこう言ってるからこうなんだろう』って、自分で試さないで判断する人も多いんだよ」
シマムー 「ひどい。そんな風に考えてたら、カードゲームのカードなんてほとんどが紙切れになっちゃうじゃないですか!」
いけっち店長「いや、普通はなかなか考えないって。遊びなんだから」
シマムー 「遊びだろうがなんだろうが、考える事を放棄すべきじゃないですよ。
だいたい、カードゲームは『考える事』そのものが遊びじゃないですか。自分の頭で考えなくて、何のためにカードゲームやってんですか」
いけっち店長「・・・・本当。正論だな。しかしそういうと、『じゃあデッキ記事読まないで全部自分で考える』とかいう人が出てくるわけだが」
シマムー 「記事を読んで、他人の考え方を理解し、知識として取り込み、その上で自分で考えるのが普通でしょう? 人の話を聞かないのと、自分で考えるのは別ですよ」
いけっち店長「またまた正論やね。
えーっと、話がずれたな。アメーバデッキの力を少年に教えた話やね。
・・・てな訳で、彼の使うデッキを、アメーバデッキで速やかに撃破して差し上げた。2回連続で。次の瞬間その中学生は、
『団結強えええ〜!!』
と叫びながら帰っていった」
シマムー 「な・・なんて分かりやすい反応」
■アメーバ団結デッキ「エイティーンアメーバ」 |
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ユニット 24枚 |
18x 変幻獣バブルフェアリー | |
デッキの中心 |
3x 変幻獣バブルツリー | |
アメーバが死ぬと2エネ加速 |
3x 変幻獣バブルライカン | |
アメーバを巨大化! |
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ストラテジー
12枚 |
3x 小さくて大きな力 | |
エネルギーをリサイクル |
3x バーサーカー・ドラッグ | |
パワーアップ&エネルギー加速 |
3x 生命の門 | |
エネルギーからユニットを引っ張り出す |
3x バードマン・ソウル | |
プランゾーン効果で手札補充 |
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ベース4枚 |
3x 超高速バイオコンピューター | |
指定はアメーバ! |
1x ロスト・ワールド | |
ユニットプレイで1エネ回復 |
変幻獣バブルフェアリー
ユニット(アメーバ) 緑1無1 クイック
移動:緑1 パワー:1000 スマッシュ:1
団結(このカードはデッキに好きな枚数入れることができる。)
プランゾーン効果(このカードがプランゾーンにある場合、以下のテキストが有効になる。)
種族「アメーバ」のあなたのユニットがスクエアから墓地に置かれた時、あなたは自分の山札の1番上のカードを、持ち主のエネルギーゾーンにフリーズ状態で置く。
変幻獣バブルツリー
ユニット(アメーバ) 緑1無2 クイック
移動:緑1無1 パワー:3000 スマッシュ:1
プランゾーン効果(このカードがプランゾーンにある場合、以下のテキストが有効になる。)
種族「アメーバ」のあなたのユニットがスクエアから墓地に置かれた時、あなたは自分の山札の上から2枚のカードを、持ち主のエネルギーゾーンにフリーズ状態で置く。
実のところこのデッキの開発者は俺ではありません。
まず、僕を負かすことでアメーバデッキの強さを教えてくれたのが、
練馬春日店や蒲田にときおり来てくださる“ななあきさん”という方。
今回ご紹介したデッキレシピは、徳島でエキスパンションT発売時からずっと“アメーバデッキ”を使っていた千里夜行氏が作成したものです。
しかし基本的に“アメーバデッキ”の構成はそう大きく変わりません。
【バブルフェアリー】が18枚と、異常に多いように見えますが、ここが団結デッキのミソです。団結デッキには、団結カードがこれくらいは必要なのです。
■理想的な動き
まず、初手に【バブルフェアリー】があれば、これを2枚ほど握りこんでおきましょう。エネルギーにしたり気軽に場に出してはいけません。
1ターン、2ターン目は【バードマン・ソウル】狙いでプラン。
3ターン目から怪しい動きを開始します。
まずプランをめくり、プランゾーン効果のある“アメーバ”を出しましょう。
なにしろプランゾーン効果のアメーバが21枚+【バードマン・ソウル】3枚+【小さくて大きな力】3枚ですから、かなりの率で成功します。
プラン効果が出れば、手札の【バブルフェアリー】を中央投下(←中央エリアにプレイして自爆させる事)。これでエネルギーが4枚になります。
次のターンもプランをめくりましょう。
この時、エネルギーが5枚になっているはずですから、
1マナでプラン作成、プランゾーンが【バブルフェアリー】に
→手札の【フェアリー】中央投下
→プランの【フェアリー】がエネになる前に、スタックして手札から【バブルフェアリー】
とやれば、エネを無駄にすることなく、一気に2エネ増やすことができます。
つまり、4ターン目にしてなんと7エネルギー。
さらにここに【小さくて大きな力】や【ロスト・ワールド】、【バブルツリー】などもありますので、4ターン目7エネルギーはわりと頻繁に起きます。
これがもう、実際にやってみたら気持ち悪い動き(笑)。エネルギー加速の速さは他の追随を許しません。
しかも、カードをドローするよりプランを作成する方が多いので、【バードマン・ソウル】や【小さくて大きな力】が次々とプランからプレイできます。
相手が6エネルギーぐらいで、やっとまともに動こうか、という時に、こっちはもう10エネルギーぐらいあって、しかも【バブルフェアリー】がずらりと3体以上並んでるとかいう地獄絵図が、普通に出現します。
さらに、【バブルフェアリー】を並べ始めたところでプランに【バーサーカー・ドラッグ】が見えれば、【フェアリー】に【ドラッグ】を使うことで、エネ加速をしつつ手札に【ドラッグ】が入るというナゾ事態に。
バーサーカー・ドラッグ
ストラテジー 緑1無1 バトル
あなたはバトルスペースのスクエアにある対象の自分のユニットを1枚選び、ターン終了時まで、パワーを+4000する。ターン終了時に、あなたはそのユニットを持ち主のエネルギーゾーンにリリース状態で置く。このカードをゲームから取り除く。そうする時、このカードがプランゾーンからプレイされたならば、このカードをゲームから取り除くかわりに持ち主の手札に加える。
エネルギーを加速し、アメーバを展開したら、強化カードの出番です。
『激戦をもたらす者』から新登場したアメーバデッキの味方、【変幻獣バブルライカン】&【超高速バイオコンピューター】で強化してスマッシュ!
これらの強化カードを駆使すれば、サイズ勝負でもそう簡単に負けはしませんので、ゴリ押して勝ちきれるでしょう。
変幻獣バブルライカン
ユニット(アメーバ) 緑2無2 クイック
移動:緑1無1 パワー:4500 スマッシュ:1
バトルスペースのスクエアにあるこのカード以外の種族「アメーバ」のユニットに以下の能力を与える。『あなたのエネルギーゾーンにあるカードが相手のエネルギーゾーンにあるカードより多い場合、このカードのパワーを+4000する。』
超高速バイオコンピューター
ベース 緑2 クイック
このカードがスクエア以外からスクエアに置かれるにあたり、あなたは種族を1つ指定する。このカードと同じラインのスクエアにある指定された種族のユニットのパワーを+2000する。
状況によっては相手ユニットを無視してどんどん攻め込むのもいいですし、【ドラッグ】で単体強化した【バブルフェアリー】を走り回らせて、相手ユニットをまとめて踏み潰すなんてことも可能です。
■エネルギーを加速せよ!
このデッキのキーポイントは、「序盤はとにかくエネルギー加速!」ということ。
あとで手札は補充可能ですから、使いきってでもエネルギー加速を優先してください。
そしてとことん増えたエネルギーでプランをめくりまくります。
このデッキの強みは、この時点で【バードマン・ソウル】やら【バーサーカー・ドラッグ】で手札を補充できるところです。
このため、手札をガンガン使うデッキでありながら、相手の裏をかける様々なカードを手札に握りこむことができるのです。
あとは、前進した【バブルフェアリー】たちを、各種パワーアップカードで守りながら、確実にスマッシュを重ねましょう。
1〜2ターンで決着がつきますから、山札が切れるところまでいきません。
○対遅めのデッキ
とにかくエネルギー加速することを最優先に考えましょう。
手札に十分な【バブルフェアリー】がなければ、違うカードをエネルギーに埋めてでも加速すべきです。
10エネ程度たまれば、【バブルフェアリー】を3枚並べて攻め込みます。
遅めのデッキは迎撃用に回せるクリーチャーの頭数自体が少ないでしょうから、せいぜい1ターンに2体ぐらいしか除去できないため、ものすごい数の“アメーバ”の軍勢に対処できなくて溺れ死ぬ事になります。
また数で押すだけでなく、相手が迎撃してきたところに、スタックで【バブルライカン】や【高速バイオコンピューター】で返り討ちできればかなり有利になれます。
こういったトリックでリズムを崩された相手は、エネルギーや手札を使い切るような無理な迎撃をしなければならなくなり、そのままアメーバの大群に呑み込まれていくでしょう。
○対早めのデッキ
とことんエネルギー加速をするところまでは、基本的に一緒の動きですが、速攻デッキ相手にやりすぎると、スマッシュを受けすぎて厳しくなります。
なので、「ここはあえて、スマッシュを受けつつもエネルギーを増やす!」とか「もう我慢できない! 迎撃準備だ!」とかの判断が重要になってきますね。
あとは、やっぱり【フェアリー】を並べて攻め込むだけです。
【フェアリー】はサイズが小さいので普通のユニット戦では厳しいですが、エネルギーさえあれば【ライカン】や【ドラッグ】といったカードで、様々なユニットと渡り合うことも可能でしょう。
また、サイズで勝てなくとも、移動が1であることを活かしての機動戦や、【生命の門】での奇襲も重要です。
いけっち店長「俺は赤を混ぜて、【ステルス・スナイパー(
I-4)】や【全軍突撃(
I-2)】を混ぜたタイプを使ってたけど、いやぁ、間違いなくこっちの『バブルフェアリー18枚体制』の方が強いわ」
シマムー 「アメーバデッキはなんと言っても、確実にエネルギー加速できるのが強みです。その上サイズでも勝負できるようになったんですから、その強みを生かしたほうがいいですね。
さすがに最近は【瘴気の渓谷(
I-1)】も昔ほどには使われていませんし、エビことメタルロブスターや、デビルクロックなんかの団結デッキもなかなか強いみたいですよ。
とはいえ、【ドラゴンの洞窟(
I-3)】が回り始めるとちょっと辛いですね」
おまけ
おまけついでに、【ロスト・ワールド】のちょっとした手品のようなプレイングを解説しておきましょう。
手順を文章で書くと、とことん面倒なように見えますが、実際にやってみるとそれほど複雑ではありません。
知っているとちょっとトクするプレイングですので、実際にカードを並べて動かしてみてください。
ロスト・ワールド
ベース 緑1無1 クイック
スクエア以外からこのカードと同じラインのスクエアにあなたのユニットが置かれた時、あなたは自分のエネルギーゾーンにあるカードを1枚選び、リリースする。
このカードが中央ラインのスクエアにある場合、このカードと同じラインのバトルスペースのスクエアにあるすべてのあなたのユニットのパワーを+1000する。
たとえば、すでに【ロストワールド】を設置しておいて、リリースのエネルギーが4枚ある状態としましょう。
エネルギーを置いてプランを作成すると、【バブルフェアリー】がめくれました。さあ手品の開始です。
エネルギー 「リリース3 フリーズ1」
まず2エネルギーで手札から【バブルフェアリー】を、中央エリアにプレイします。
エネルギー 「リリース1 フリーズ3」
すると当然、ルールエフェクトで破壊され、墓地に送られます。
このとき、「スクエアに置かれた時」の【ロスト・ワールド】の誘発効果“A1”と、「スクエアから墓地に置かれた時」の【バブルフェアリー】の誘発効果“B1”が同時にスタックに乗ります。
(※詳しくはディメンション・ゼロ総合ルール 第4部 第8章 誘発型能力の誘発を参照ください)
そこで、エネルギー加速効果“B1”を先にスタックに乗せ、エネルギーをリリースする効果“A1”を後にスタックに乗せます。
では、後に乗ったほうの効果“A1”を解決、エネルギーをひとつリリースします。
エネルギー 「リリース2 フリーズ2」
ここで、エネルギー加速効果“B1”をスタックに乗せたまま、さらに手札の【バブルフェアリー】を中央投下します。
エネルギー 「リリース0 フリーズ4」
当然先ほどと同じように、ルールエフェクトで【フェアリー】は破壊され墓地に送られ、誘発効果“A2”と“B2”が同時にスタックに積まれます。
今回も先ほどと同じようにエネ加速効果“B2”を先に、リリース効果“A2”を後にスタックに乗せます。
スタック解決順 “A2”→“B2”→“B1”
それでは、スタックを解決していきます。
まず“A2”の効果でエネルギーをひとつリリース。
エネルギー 「リリース1 フリーズ3」
(このとき、【小さくて大きな力】があれば、さらに動くことが可能ですが、今回は省略します)
では、次は“B2”の効果でプランゾーンにある【フェアリー】がフリーズ状態でエネルギーゾーンへ。
エネルギー 「リリース1 フリーズ4」
さらに“B1”も解決するので、裏向きの山札の一番上のカードがエネルギーゾーンへ。
エネルギー 「リリース1 フリーズ5」
というわけで、たった2エネルギーしか消費していないのに、エネルギーを2つ増やしました。
確かに手札は2枚減っていますが、【誕生の宴(I-1)】を2回プレイしたのと同じと考えるなら、十分な成果でしょう。
もし、プランゾーンのカードが【バブルツリー】であれば、さらに2枚エネルギーゾーンにカードが送られますから、4ターン目にしてなんと8エネルギーに到達。
もっと可能性の話をするならば、理論上【バードマン・ソウル】3枚と【小さくて大きな力】2枚を使って、5枚もの【フェアリー】を投下できますので、先攻4ターン目に最大14エネルギーにまで到達可能ですね。
こちらは天文学的確率ですが、4ターン目8エネルギー程度でしたら、しょっちゅう発生します。
ぜひ試しにカードを積み込んで、ひとりで動かしてみてください。
エネルギー加速が病み付きになること請け合いですよ!
余禄・D0デッキの記事の書き方とは?
いけっち店長「いやぁしかし、D0研究所の記事については、少し落ちこんでてなぁ」
シマムー 「ほぅ。何がありました?」
いけっち店長「ほら。デッキ記事って、『こんなデッキがあるよ』『こんな使い方だ』『このカードが入ってる理由はこうだよ』の3つを書くと、だいたい伝わるやん?」
シマムー 「基本はその3つですね」
いけっち店長「それがさ、D0ってゲームのデッキはそれだけじゃ伝わらないみたいなんだ」
シマムー 「ああ・・・はっきり言って、限界がありますねぇ。なにしろ、基本的なデッキの動かし方は説明できても、その場その場で選択肢の多いゲームですから、全部を解説しきるというのは無理がありますね。・・・記事どおりに作ってみても、いきなり使いこなせる人はそんなにいないかもしれません」
いけっち店長「強い人が身のまわりにいれば、すぐに伝わるんだろうけど、そうじゃないところでは“使い方”だけでなく、“闘い方”を理解するのも大変だろうしな」
シマムー 「“使い方”ではなく“闘い方”・・・ああ、確かに。決まりきったパターン通りの“作業”だけで勝ち続けられるゲームじゃないですからね。D0は」
いけっち店長「そうなんよ。でも、“闘い方”は自分が練習して、いろんなことに気付いて強くなっていくしかないよね。デザイナーの中村さんも、『D0は、“気付きのゲーム”ですからね』と仰ってたし。
それはD0の魅力だから、記事で“闘い方”まで伝える必要はないかな・・とも思うんだけど、デッキの“使い方”まで伝わってなかったのは正直、ショックだった」
シマムー 「例えば?」
いけっち店長「
研究所第4回“パパなのだ巴投げデッキ”。画像入りでコンボの動きを説明した力作なのだが・・・あれ作ったのシマムーだよね」
シマムー 「我ながら頑張りましたよ。記事上で盤面を描いて、【大巨人ゴッドファーザー(
I-2)】からウソ臭い勢いでユニットが出まくる光景を画像で忠実に再現しましたからね。決まれば大笑いのショッキングコンボです」
いけっち店長「それが・・・対戦で使うたんびに、『うわぁ! そういうデッキだったんですか!!』って言われるんだ」
シマムー 「え? 記事を読んだ事無い人に?」
いけっち店長「いや。読んだ事ある人に」
シマムー 「マジですか?!」
いけっち店長「さらに言うと、こんなお便りもあった。
『記事に載ってた“パパなのだ巴投げデッキ”を作って遊んでいます。でも【ゴッドファーザー】を持ってないので入れてません』」
シマムー 「それは・・・【ゴッドファーザー】を入れなければ、失礼ながら、デッキを作る意味が無いのでは?! あれは【ゴッドファーザー】のコンボを楽しむテーマデッキなんですよ?!」
いけっち店長「いや、けっきょく悪いのは俺たちだよ。伝わってなかったんだから。
・・・しかし、記事を書いても何も正しく伝わっていないのでは?!ってのは実に絶望的な気持ちになるよね。」
シマムー 「うーん。あの記事は自分でも頑張ったつもりなんですけどねぇ・・・まだ力不足でしたか」
いけっち店長「でも正直、これ以上『詳しさ』を強調して説明するのは無理があると思う。プレイヤーに“定石”の知識がある事を前提にすれば、もっと『詳しい』記事は書きやすくなるけど、それだと初心者が読めない記事になるよな」
シマムー 「ええ。初心者用の記事が一番難しいですよね」
いけっち店長「コロコロコミックのサガミ編集長さんとお話した時に聞いた事だけど、一般的に“幼稚”と言われている初心者用の記事ほど、書くのが難しい記事はないね。
知識がある人ほどついつい奥深く書いてしまいがちだけど、そこをこらえて枝葉を省き、上級者相手なら専門用語の一言で済むことを細かく噛み砕いて説明しなきゃいけない。
・・・コロコロコミックの記事は幼稚に見えるけど、一流のライターじゃないとできない仕事だね」
シマムー 「僕もオフィシャルホームページの“D0テクニック講座”を書かせていただきましたが、いやもう、すごく勉強になりました」
いけっち店長「この前紹介した“3色プランデッキ”も使う人が増えてきたんだけど、動かし方を見てると僕と全然違うんだよ。・・みんななかなか攻めないね。僕はあのデッキを使うとき、わりとガンガン攻めるんだけど」
シマムー 「ああ、墓地戻り効果ユニットを前進させて、それに対してユニットを投げ付けられた時のために“バトルタイミング”のカードを握りこんでおくんでしたね」
いけっち店長「そう。殴っていくためにわざわざ【復讐の連鎖(I-4)】なんかのバトルタイミングカードを多目にしたんだけど、なんか同じレシピでも殴らずに除去デッキ的な動きしかしない人が多いみたい。これも上手く伝わってなかったんだな」
シマムー 「たしかに徹底除去タイプの方が安定はするんですが、それだと時間切れがありますからね。
そうですね・・・3色プランの記事に関しては、殴っていく事に関してちゃんと書いておくべきだったんじゃないでしょうか?」
いけっち店長「うん。反省点だね」
シマムー 「けっきょく、我々の記事もまだまだクオリティを挙げていく必要があるって事でしょう。細かいプレイングテクニックを交えて紹介していくとか、勘違いしやすい使い方について、前もって説明しておくとか・・・」
いけっち店長「
第3回“エビストーム”で紹介した【パラドクス・ストーム】の使い方みたいに?」
シマムー 「そうですね」
いけっち店長「ここで『完全に上級者しかわからなくてもいいぜ!』ってあきめて記事を書くと、色々楽だよね」
シマムー 「そんなことしてもD0のプレイヤーは増えませんが」
いけっち店長「そうだよな。もっともっと多くの人に、D0の面白さに気付いてもらえるように頑張らないと」
・・・という事で、“D0研究所”は、他の研究所よりも色々試行錯誤しながら書いて行く事になりそうです。
今後も、読みにくかったり、理解しにくかったりするかもしれませんが、デッキをお試しになる場合は、ぜひ何回かそのまんま試してみて、
「記事を読んでも最初は気付かなかったけど、デッキを使ってるうちに分かってきた」
という事があれば、その点をメールでお知らせ下さい。今後のデッキ記事の参考にさせていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。(ご感想は
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